PHOTO ARCHIVES

125 アメリカ中部

アメリカの街はどこも構成が似ていた。ダウンタウンにすべてが集中し、住宅はそのまわりに建てられる。みな自家用車で移動するため、少しダウンタウンから離れると歩いている人はほとんどいなかった。この特徴は中部ではもっと顕著で、ダラスやセントルイスは治安が悪く、ダウンタウンですら歩いている人は少ない。超高層建築などの最先端地域のすぐそばに、強盗などが頻繁に起きる地域があるという現実を肌で感じた。
そのような街の構成のなかで独自の発展をしていたのがシカゴの超高層建築群、ミネアポリスのスカイウェイである。シカゴは1871年に起きた大火の復興のため鉄の建築が推奨された結果、超高層建築建設ラッシュの先駆となり、戦後には世界一の高さを誇っていた《ウィリス・タワー》などが建設され、現在のスカイラインの原型となっている。ミネアポリスは冬には平均マイナス10度まで冷え込むという厳しい環境に対応して、ダウンタウンのビルの2階を結ぶスカイウェイが発達した。これはダウンタウンの80ブロックにわたり、総延長は11kmにおよぶ大規模なものである。アメリカのグリッド型ゾーニングの中に、このような自然発生な要素が組み込まれると街全体が魅了的になるのだと感じた。
建築ではエーロ・サーリネンによる《ゲートウェイ・アーチ》は感動した。あんなに美しく雄大な線を描くものは見た事がなかった。まさに象徴という言葉がふさわしい建築であった。

これらは2010年8月〜10月までの2カ月間にわたってアメリカ縦横断の旅に出たときの写真の一部である。



[撮影者:檜垣幸志(日本大学大学院)]

→ 「公開の原則と著作権について」

pic  ミース・ファン・デル・ローエ《ヒューストン美術館》

pic  レンゾ・ピアノ《メニル・コレクション》

pic  ルイス・I・カーン《キンベル美術館》

pic  安藤忠雄《フォートワース現代美術館》

pic  レンゾ・ピアノ《ナッシャー彫刻センター》

pic  ノーマン・フォスター《AT&Tパフォーミング・アートセンター》

pic  REX+OMA《デー・アンド・チャールズ・ワイリーシアター》

pic  エーロ・サーリネン《ジェファーソン・ナショナル・エクスパンション・メモリアル(ゲートウェイ・アーチ)》

pic  槇文彦《セントルイス・ワシントン大学 サム・フォックス視覚芸術学部》

pic  ミース・ファン・デル・ローエ《860-880 レイクショア・ドライブ・アパートメント》

pic  ミース・ファン・デル・ローエ《イリノイ工科大学 クラウンホール》

pic  OMA《イリノイ工科大学 マコービック・トリビューン・キャンパス・センター》

pic  ミース・ファン・デル・ローエ《イリノイ工科大学キャンパス》

pic  ミース・ファン・デル・ローエ《フェデラルセンター》

pic  フランク・ロイド・ライト《ロビー邸》

pic  フランク・ロイド・ライト《ユニティ・テンプル》

pic  レンゾ・ピアノ《シカゴ美術館・モダンウイング》

pic  フランク・O・ゲーリー《ジェイ・プリツカー・パヴィリオン》

pic  シカゴの街

pic  サンティアゴ・カラトラバ《ミルウォーキー美術館》

pic  エーロ・サーリネン《ミルウォーキー戦没者記念館》

pic  丹下健三《ミネアポリス美術館》(増築)

pic  ヘルツォーク & ド・ムーロン《ウォーカー・アート・センター》

pic  ジャン・ヌーベル《ガスリー・シアター》

pic  スティーヴン・ホール《ミネソタ大学 建築+ランドスケーブ学部棟》

pic  フランク・O・ゲーリー《ミネソタ大学 ワイズマン美術館》

pic  ミネアポリス スカイウェイ

 


このエントリーをはてなブックマークに追加

前の記事:126 アメリカ東海岸
次の記事: 124 アンマン+スレイマニヤ 
Photo Archives|五十嵐太郎

INFORMATIONRSS

中村好文『芸術家(アーティスト)のすまいぶり』刊行記念「アーティストの住まいぶりと暮らしぶりから学んだこと」トークイベント(渋谷区・12/3)

アーティストにとって、住まいは「生き方の姿勢が、かたちになって見えるもの」(本文より)── ホンカ...

シンポジウム「建築家・根津耕一郎の仕事」(兵庫・11/16)

1960年代から70年代を中心に、関西を拠点として数多くの建築物を設計した建築家・根津耕一郎氏のシ...

トークイベント『土壁と柿 妙喜庵 待庵 書院及び茶室待庵 保存 修理の記録』刊行記念 藤森照信×田村尚子(中央区・11/21)

『土壁と柿 妙喜庵 待庵 書院及び茶室待庵 保存 修理の記録』の刊行を記念して、建築家であり建築史...

「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」(千代田区・-2/2)

わたしたちのくらしにとって窓はほんとうに身近なもの。それは光や風を室内に取り入れながら、寒さや暑さ...

「磯崎新─水戸芸術館縁起─」(茨城・11/16-1/26)

建築家・磯崎新による美術館設計を振り返るシリーズの一環として、当館では水戸芸術館の設計コンセプトや...

展覧会「Steven Holl: Making Architecture」(品川区・11/8-1/8)

アメリカを代表する建築家、スティーブン・ホールは72歳になった現在も、ニューヨークと北京にオフィス...

シンポジウム「占領期の都市空間を考える──記憶をいかに継承するか」(兵庫・11/23)

2019年11月23日(土・祝)にシンポジウム「占領期の都市空間を考える──記憶をいかに継承するか...

戦後空間シンポジウム 04「バブル・震災・オウム教─1990年代、戦後空間の廃墟から─」(港区・11/22)

主旨: 「戦後空間シンポジウム」第 4回目のシンポジウムは戦後空間の変質に目を向け、80年代後半か...

第5回「吉阪隆正賞」授賞式/記念シンポジウム(千代田区・11/18)

第5回「吉阪隆正賞」を受賞した西沢立衛氏による記念シンポジウムが、11月18日にアテネ・フランセ文...

[磯崎新の謎]展(大分・9/23-11-24)

大分市が誇る建築家・磯崎新(1931~)は建築の枠を超え、思想、美術、デザインなど多岐に渡る分野で...

展覧会「日本建築の自画像 探求者たちの もの語り」(香川県・9/21-12/15)

われわれがよく聞く『日本建築』とは、何なのか? そもそも、何が『日本的』なのか? 本展では『日本建...
建築インフォメーション
Twitter Feed
ページTOPヘ戻る