201804

装飾と物のオーダー
──ポストデジタル時代の変容


装飾と物のオーダー
──ポストデジタル時代の変容

「建築における装飾」という古典的な問題圏は、デジタル技術の発展と実装を経て、今日的に浮上してきています。本特集では、とりわけ19世紀末から20世紀前半の近代建築の時代と、これに対するポストモダニズムの時代における議論を振り返りつつ、機械生産性(デジタルファブリケーション)と計算可能性(コンピュテーション)が向上した現代の多様な観点から、建築と装飾について再検証します。さらに「物」は、物理的・制度的・経済的・社会的な制約を内包しています。複雑に絡み合う規格や規範、慣習の網目のなかで、いかに新しく「装飾性」を考えることができるでしょうか。
石岡良治氏と砂山太一氏による対談では、20世紀のさまざまな運動、思想、技術を踏まえた討議がなされています。また、勝矢武之氏の論考では、このポストデジタル時代の装飾の世界的な諸相が分析され、立石遼太郎氏による論考では捉えがたい建築の装飾性を語るための手がかりが示されています。

20世紀の遺産から考える装飾

石岡良治(早稲田大学文化構想学部准教授)+砂山太一(京都市立芸術大学美術学部特任講師)

装飾・テクスチャー・物の現われ
──ポストデジタル時代の可能性

勝矢武之(日建設計)

建築の修辞学──装飾としてのレトリック

立石遼太郎(松島潤平建築設計事務所)

特集一覧

PICK UP

戦後空間の萌芽としての民衆論・伝統論(戦後空間シンポジウム01 民衆・伝統・運動体)

鳥羽耕史、ケン・タダシ・オオシマ、日埜直彦、青井哲人(シンポジウム企画・進行)+

都市を変える? 都市でつくる?──403architecture [dajiba]『建築で思考し、都市でつくる/Feedback』×モクチン企画『モクチンメソッド:都市を変える木賃アパート改修戦略』

403architecture [dajiba](彌田徹、辻琢磨、橋本健史)+モクチン企画(連勇太朗、川瀬英嗣)+藤村龍至(建築家)

「ジャパンネス」展(ポンピドゥ・センター・メス) ──建築の展覧会はいかに成立するか

今村創平(建築家、千葉工業大学教授)

「『道』を育てる」が意味すること
──アーティストならではの新たな都市論

保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)

1000年後のBuildinghoodに参加する
──中谷礼仁『動く大地、住まいのかたち』評

島田陽(建築家)

内戦で失われた建築資料を掘り起こす
──展覧会「新クメール建築と日本」

岩元真明(九州大学助教)

全球近代建築史に向けて

岡村健太郎+クスニェソフ・ドミトリー

千年村プロジェクト中間報告座談会

中谷礼仁+石川初+福島加津也+元永二朗+佐々木葉+土居浩

佐々木睦朗 構造デザインの射程
──せんだいメディアテークからの20年

伊東豊雄(建築家)+小野田泰明(建築計画者)+小西泰孝(構造家)+佐々木睦朗(構造家)
モデレーター=難波和彦(建築家)

不寛容化する世界で、暮らしのエコロジーと生産や建設について考える(22人で。)

塚本由晴(建築家、アトリエ・ワン主宰)+中谷礼仁(歴史工学家)

SERIAL

TOKYOインテリアツアー 外部サイトに移動します アーキテクトニックな建築論を目指して

第1回:素材と構築が紡ぐ建築史

加藤耕一(西洋建築史、東京大学大学院教授)

学ぶこととつくること──八戸市新美術館から考える公共のあり方

第6回:MAT, Nagoyaに学ぶ
街とともに歩むアートの役割

吉田有里(アート・コーディネーター、MAT)+古橋敬一( Nagoyaプログラム・ディレクター/港まちづくり協議会事務局員)+野田智子(港まちづくり協議会事務局次長)+青田真也(アート・マネージャー、MAT)+西澤徹夫( Nagoyaプログラム・ディレクター)+浅子佳英(アーティスト、MAT)+森純平( Nagoyaプログラム・ディレクター)(建築家、西澤徹夫建築事務所主宰)

“ケンチク”・イン・ヨーロッパ──日本人建築家作品を訪ねる100日紀行 建築理論研究会 現代建築家コンセプト・シリーズ No.18 <!--03-->Think about New 連載一覧
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『10+1』DATABASE

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「Unfinished」建築展(港区・4/4-5/12)

スペインと日本の外交樹立関係150周年を記念する文化プログラムの一環として、「Unfinished...

「飯沼珠実―建築の瞬間/momentary architecture」展(神奈川県・5/19-7/16)

飯沼珠実は、建築やその周囲の空間を写真をとおしてとらえ、プリントやアーティストブックにその様相を...

映画『ジェイン・ジェイコブズ──ニューヨーク都市計画革命』(全国・4/28-)

1961年に出版された「アメリカ大都市の死と生」は、近代都市計画への痛烈な批判とまったく新しい都市...

シンポジウム「今、日本の建築を考える」(港区・4/30)

森美術館で開催する展覧会「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」の関連シンポジウムとして「今、日...

whenever wherever festival 2018 そかいはしゃくち(足立区・4/26)

アーティストが主導するボディ・アーツ・ラボラトリー(BAL)主催によるダンス・フェスティバルの第...

「プラハの機能主義建築──伝統と現代建築への影響」展(新宿区・4/9-4/27)

チェコのヤン・フラグネル・ギャラリーが企画したこの展示は、機能主義の原型に影響をうけたチェコとプラ...

映画『BRIDGE』上映&トーク(渋谷区・4/29、目黒区・5/25)

昨年11月に完成した《出島表門橋》。その製作過程と設計者らの軌跡を辿りながら記録したドキュメンタ...

海法圭展「モダリティと泡」(港区・3/24-5/19)

実作のモックアップから大きなスケールのドローイングまで、建築の楽しさを伝えられるような夢のある展...

イサム・ノグチ─彫刻から身体・庭へ(新宿区・7/14-9/24)

イサム・ノグチ(1904-88)は、幅広い活動をした20世紀を代表する芸術家です。ノグチが目指した...

阿佐ヶ谷アートストリート建築展「The Think of Locality and Life 地域と生活を考える」(杉並区・5/1-5/11)

杉並は新宿などに近く、住みやすいベッドタウンとしても知られています。また太宰治などのおおくの文豪...

伊東豊雄展 Toyo Ito Exhibition「聖地・大三島を護る=創る」(港区・4/12-6/17)

LIXILギャラリー企画「クリエイションの未来展」では、2014年9月より日本の建築・美術界を牽...

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いま、世界が日本の建築に注目しています。丹下健三、谷口吉生、安藤忠雄、妹島和世など多くの日本人建...

現代アートの学校MAD 2018年度受講生募集

NPO法人AITが主宰する現代アートの教育プログラム「MAD」では、2018年度の受講生を募集し...

山本忠司展―風土に根ざし、地域を育む建築を求めて(京都・3/22-6/9)

山本忠司(1923〜98年)は、香川県大川郡志度町(現・さぬき市志度)に生まれ、1943年に京都高...

看板建築展(東京・3/20-7/8)

1923年(大正12)9月1日、相模湾沖を震源とするマグニチュード7.9の大地震が関東地方の南部...

写真都市展 ―ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち―(港区・2/23-6/9)

21_21 DESIGN SIGHTでは、2018年2月23日より企画展「写真都市展 −ウィリア...

展覧会「くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質」(千代田区・3/3-5/6)

国内外で膨大なプロジェクトを抱えつつ疾走する世界的建築家、隈研吾(1954〜)。古今東西の思想に...
建築インフォメーション

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201803

復興からの創造

復興からの創造はいかに可能か

鞍田崇(哲学、環境人文学)+福嶋亮大(文芸批評)+林憲吾(アジア近現代都市史)+岡村健太郎(建築史、都市史、災害史)

被災地域の現在 林憲吾──今回の特集の趣旨は、復興を契機に新しい社会が生まれる...

創造的復興のジャッジ

饗庭伸(都市計画、まちづくり)

制度的な文脈 「創造的復興」という言葉をいつの頃か耳にするようになったが、岡田知...

復興を生かす力──
インドネシアの津波被災地に学ぶ

西芳実(インドネシア地域研究、災害対応)

東日本大震災発生の7年前である2004年12月26日に発生したスマトラ島沖地震...

岩手県上閉伊郡大槌町 2018/2011

淺川敏(写真家)

被災地を始めて訪れたのは2011年5月1日、夜明け前の南三陸町だった。その後釜...
201802

戦術的アーバニズム、Wiki的都市──場所と非場所のタクティカル・アーバニズム

都市を変えるいくつもの戦術的方法論
──アイデア、スケール、情報工学

泉山塁威(東京大学/ソトノバ)+笠置秀紀(建築家)+竹内雄一郎(Wikitopia)

──10+1web siteでは2017年3月号で「タクティカル・アーバニズム...

シリコンバレーの解決主義

エフゲニー・モロゾフ(作家、リサーチャー)

エフゲニー・モロゾフ「シリコンバレーの解決主義」の読み方 竹内雄一郎 ITの世界...

何かをハックすること

元木大輔(建築家、DDAA主宰)

日々デザインをしていて思うのは、世界はすでによくできたモノで溢れているということ...

PICK UP > 戦後空間の萌芽としての民衆論・伝統論(戦後空間シンポジウム01 民衆・伝統・運動体)

鳥羽耕史、ケン・タダシ・オオシマ、日埜直彦、青井哲人(シンポジウム企画・進行)+

[基調]冷戦の地図と運動の地図──議論のフレームワーク 青井哲人 ▶︎民衆論・伝...
201801

ブック・レビュー 2018

歴史叙述における「キマイラの原理」
──カルロ・セヴェーリ『キマイラの原理』、ティム・インゴルド『メイキング』ほか

田中純(表象文化論)

カルロ・セヴェーリ『キマイラの原理──記憶の人類学』(水野千依訳、白水社、20...

オブジェクトと寄物陳志
──ブリュノ・ラトゥール『近代の〈物神事実〉崇拝について』、グレアム・ハーマン『四方対象』ほか

清水高志(哲学)

思想、哲学の分野で、僕にとって今年(2017)に起こった忘れがたい出来事は、ブ...

中動態・共話・ウェルビーイング
──國分功一郎『中動態の世界』、安田登『能』ほか

ドミニク・チェン(情報学研究者)

今年の4月に大学で研究室を構えてから、久しぶりに大量の本を日常的に購入する生活...

器と料理の本
──鹿児島睦『鹿児島睦の器の本』ほか

杉戸洋(美術家)

2017年夏の東京都美術館での個展「とんぼ と のりしろ」をやり終え、戻ってき...

21世紀に「制作」を再開するために
──ボリス・グロイス『アート・パワー』、中尾拓哉『マルセル・デュシャンとチェス』ほか

池田剛介(美術家)

マルセル・デュシャンの《泉》、2017年はこの男性用小便器がニューヨークの展覧...

ミクソミケテス・アーキテクチャー
──『南方熊楠──複眼の学問構想』ほか

辻琢磨(建築家、403architecture [dajiba])

松居竜五『南方熊楠──複眼の学問構想』(慶應義塾大学出版会、2016) 201...

「建物」を設計している場合ではない──Samantha Hardingham『Cedric Price Works』、久保田晃弘『遥かなる他者のためのデザイン』ほか

連勇太朗(建築家、NPO法人モクチン企画代表理事)

環境が複層化・複雑化する時代の建築(家) 「環境」そのものの様態が急速に複雑化す...

シークエンシャルな建築経験と(しての)テクスト
────鈴木了二『ユートピアへのシークエンス』ほか

小澤京子(表象文化論)

鈴木了二『ユートピアへのシークエンス──近代建築が予感する11の世界モデル』(...

歴史の修辞学から建築へ
──ヘイドン・ホワイト『メタヒストリー』、マイケル・ディラン・フォスター『日本妖怪考』ほか

米田明(建築家)

[1]ヘイドン・ホワイト『メタヒストリー──19世紀ヨーロッパにおける歴史的想...

中動態の視座にある空間
──國分功一郎『中動態の世界』ほか

金野千恵(建築家)

ケア空間に携わるなかで この2-3年で、高齢者や子どもを中心とする利用者の生き...

建築理論の誕生、建築家の声に──『磯崎新と藤森照信の「にわ」建築談義』、『内田祥哉 窓と建築ゼミナール』ほか

貝島桃代(建築家、アトリエ・ワン)

「ブックレビュー2018」では、建築家の声を記録した本について考えてみたい。ここ...

PROJECT

  • パブリック・トイレのゆくえ
  • TOKYOインテリアツアー
  • 建築系ラジオ r4
  • Shelter Studies
  • 再訪『日本の民家』 瀝青会
  • TRAVEL-BOOK: GREECE
  • 4 DUTCH CITIES
  • [pics]──語りかける素材
  • 東京グラウンド
  • 地下設計製図資料集成
  • リノベーションフォーラム
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