201805

コミュニティ・アーカイブ──草の根の記憶装置


コミュニティ・アーカイブ──草の根の記憶装置
近年「コミュニティ・アーカイブ」と呼ばれる、草の根・参加型のアーカイブ活動への関心が高まっています。その背景に、震災における地域社会の見直しや、記録メディアやインターネットなど情報技術の発展と普及がある一方で、社会の枠組みやコミュニティのあり方が、より複雑化していることを示しています。多様で混淆的な生活空間や場所の記憶を、自分たち自身によって生成的に継承するために、デザインや人類学、アートといった諸分野の知見を通して、コミュニティ・アーカイブの課題や方法を考えます。
佐藤知久氏による論考では、今日におけるコミュニティ・アーカイブの諸相を概観しながら、それらを民主的なプロジェクトの柱として位置づけます。水野大二郎氏、松本篤氏、大橋香奈氏による座談会では、参加型デザインの系譜や移動前提社会の議論を通して、コミュニティ・アーカイブの批判的実践や映像民族誌的研究など、いくつかのアプローチから生活空間の記録と記憶の継承のあり方を議論します。

アーカイブを憎むな、アーカイブになれ

佐藤知久(京都市立芸術大学准教授)

移動する記録と記憶
──デザイン/アーカイブ/エスノグラフィー

水野大二郎(慶應義塾大学環境情報学部准教授、デザインリサーチャー)+松本篤(NPO法人remo研究員、AHA!世話人)+大橋香奈(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科博士課程)

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モデレーター=難波和彦(建築家)

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TOKYOインテリアツアー 外部サイトに移動します アーキテクトニックな建築論を目指して

第1回:素材と構築が紡ぐ建築史

学ぶこととつくること──八戸市新美術館から考える公共のあり方 “ケンチク”・イン・ヨーロッパ──日本人建築家作品を訪ねる100日紀行 建築理論研究会 現代建築家コンセプト・シリーズ No.18 <!--03-->Think about New 連載一覧
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『10+1』DATABASE

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椹木野衣×伊藤俊治トーク「現代写真と現代美術 22世紀美術へ向けて」(港区・5/26)

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齋木克裕は、ニューヨーク・東京を拠点にして、都市空間に目を向けた写真作品に取り組む美術作家です。空...

「ハーモニカ横丁にあつまる建築家」展(武蔵野市、6/15-6/21)

このたび、吉祥寺の「ハーモニカ横丁」に集まる若手建築家たちに焦点をあてた展覧会を開催することとなり...

刊行記念イベント「建築家と小説家の再会」中山英之×柴崎友香×長島明夫(渋谷区・6/9)

気鋭の建築家・中山英之さんによる8年ぶりの新刊『中山英之|1/1000000000』(じゅうおく...

トークイベント「みんなの家、その先へ──3.11から学ぶ明日の住まい、建築」(宮城県・6/21)

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大阪を拠点に活動を行う2人の建築家、芦澤竜一氏と平沼孝啓氏が1組のゲスト建築家をお呼びして、年に7...

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201804

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201803

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201802

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