201908

乾久美子『Inui Architects』刊行記念特集


乾久美子『Inui Architects』刊行記念特集
独立してまもなく20年を迎えようとする建築家・乾久美子。その現時点までの仕事をまとめる作品集『Inui Architects──乾久美子建築設計事務所の仕事』が、今春、LIXIL出版から刊行されました。
商業建築の内装・外装の設計で頭角をあらわし、住宅・集合住宅から美術館、学校建築、駅前再開発まで、順調に幅を広げてきたかのように見える乾の仕事は、近年、注目すべき変化を見せています。今回の特集では、作品集の刊行記念イベントとして行われた乾と中山英之との忌憚のない対談に加え、乾の師・青木淳による満を持しての建築評論、期待の新人・大村高広による作品集の書評で、その現在進行形の乾の建築に迫ります。
特集をご覧になったあとには、以下、バックナンバーの関連記事も、ぜひ合わせてお読みください。

〈建築理論研究 07〉──クリストファー・アレグザンダー『形の合成に関するノート/都市はツリーではない』『パタン・ランゲージ』
乾久美子(ゲスト)+南泰裕+天内大樹+市川紘司

岩手県釜石市〈唐丹地区〉学校等建設工事設計業務委託プロポーザル二次審査
乾久美子建築設計事務所・東京建設コンサルタント設計共同体

連載:新しい「まちデザイン」を考える
乾久美子+太田浩史

建築のそれからにまつわるArchitects

乾久美子(建築家)+中山英之(建築家)

シン・ケンチク

青木淳(建築家)

なぜそこにプーさんがいるのか
──『Inui Architects──乾久美子建築設計事務所の仕事』書評

大村高広(東京理科大学大学院)

201909|次号予告
特集=建築・都市の制作論的転回──単一的主体のゆらぎと超克(仮)

「10+1 website」5月号では、座談生環境の環を歩きながら地球の声に耳を澄ますを公開し、多くの反響をいただきました。生環境とは、地球活動と社会構造の関係性を原理0-4の階梯で示した概念です。座談では、産業革命以降地球活動から自立し、人間にとって合目的的な環境を構築した「原理3」を批判的にとらえ、地球環境との諸関係を再構築する「原理4」のあり方が議論されました。このとき建築・都市とはどういうものか、例えば人類学やメタフィジカルな議論とともとに考えてみたいと思います。
20世紀の人類学では、近代的な西洋の人間(human)を主体として世界を認識し、人間以外のもの(non-human)や非人間(inhuman)は主体の外部として扱われてきました。しかし、近年の人類学では人間、動物、植物、精霊など、あらゆる存在は主体としてあり、互いにパースペクティブを構成しあうとする存在論的転回(多自然主義、パースペクティビズム...)が議論されています。本特集では、単一的主体のゆらぎや主体同士の相互連関といった思考から建築・都市をとらえ直すことを試みます。
特集一覧

ANNOUNCEMENT

10+1 website 更新終了の予告

LIXIL出版

PICK UP

東北の風景を「建築写真」に呼び込むこと
刊行記念対談:山岸剛『Tohoku Lost, Left, Found』

山岸剛(写真家)×植田実(編集者)

生環境の環を歩きながら
「地球の声」に耳を澄ます

塚本由晴(建築家、アトリエ・ワン主宰)+中谷礼仁(歴史工学家)

刊行記念対談:石川初『思考としてのランドスケープ 地上学への誘い──歩くこと、見つけること、育てること』

石川初(ランドスケープアーキテクト)+大山顕(フォトグラファー/ライター)

交差する思考──建築・小説・映画・写真
『中山英之|1/1000000000』刊行記念トーク

中山英之(建築家)+柴崎友香(小説家)+長島明夫(編集者)

自由な建築──しかし、何から?
石上純也の無重力建築

エリー・デューリング(哲学者)

戦後空間の萌芽としての民衆論・伝統論(戦後空間シンポジウム01 民衆・伝統・運動体)

鳥羽耕史、ケン・タダシ・オオシマ、日埜直彦、青井哲人(シンポジウム企画・進行)+

都市を変える? 都市でつくる?──403architecture [dajiba]『建築で思考し、都市でつくる/Feedback』×モクチン企画『モクチンメソッド:都市を変える木賃アパート改修戦略』

403architecture [dajiba](彌田徹、辻琢磨、橋本健史)+モクチン企画(連勇太朗、川瀬英嗣)+藤村龍至(建築家)

「ジャパンネス」展(ポンピドゥ・センター・メス) ──建築の展覧会はいかに成立するか

今村創平(建築家、千葉工業大学教授)

「『道』を育てる」が意味すること
──アーティストならではの新たな都市論

保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)

1000年後のBuildinghoodに参加する
──中谷礼仁『動く大地、住まいのかたち』評

島田陽(建築家)

SERIAL

アーキテクトニックな建築論を目指して

第9回:20世紀様式としてのフレーム構造

建築情報学会準備会議

第6回:建築情報学の教科書をつくろう

学ぶこととつくること──八戸市新美術館から考える公共のあり方 “ケンチク”・イン・ヨーロッパ──日本人建築家作品を訪ねる100日紀行 建築理論研究会 現代建築家コンセプト・シリーズ No.18 <!--03-->Think about New TOKYOインテリアツアー 外部サイトに移動します 連載一覧
INDEX|総目次 NAME INDEX|人物索引
『10+1』DATABASE

INFORMATIONRSS

戦後空間シンポジウム 04「バブル・震災・オウム教─1990年代、戦後空間の廃墟から─」

主旨: 「戦後空間シンポジウム」第 4回目のシンポジウムは戦後空間の変質に目を向け、80年代後半か...

JIAデザイントーク2019 第1回「共に考え、共につくるデザイン」原田祐馬(大阪・10/23)

日本建築家協会による「JIAデザイントーク」の第1回が、10月23日に大阪市で開催されます。「共に...

講演会「『バウハウス』美学によるプロパガンダ──戦前における日本のグラフィックデザイン」(港区・10/25)

10月25日まで東京ドイツ文化センターで開催中の「バウハウス オープン・エンド」展の関連企画として...

中山英之 , and then 仙台展(仙台・10/11-10-16)

東北工業大学建築学科では、2019年にギャラリー間で開催された、建築家中山英之による展覧会・上映会...

アントニー・ボダン「え」展(新宿区・10/10-11/3)

フランス・ナントを拠点に活動する造形美術家アントニー・ボダンの展覧会が10月10日よりアンスティチュ...

シンポジウム「建築がいる美術と写真 ー築土構木ー」(京都・10/20)

ミサワホームのAプロジェクトが主催するシンポジウムが10月20日に京都市下京区の徳正寺で行われます...

第5回「吉阪隆正賞」授賞式/記念シンポジウム(千代田区・11/18)

第5回「吉阪隆正賞」を受賞した西沢立衛氏による記念シンポジウムが、11月18日にアテネ・フランセ文...

「構造展─構造家のデザインと思考─」構造家 佐々木睦朗 特別講演会(品川区・10/5)

建築倉庫ミュージアムで開催中の「構造展─構造家のデザインと思考─」(10月14日まで)の関連企画と...

[磯崎新の謎]展(大分・9/23-11-24)

大分市が誇る建築家・磯崎新(1931~)は建築の枠を超え、思想、美術、デザインなど多岐に渡る分野で...

「磯崎新 觀海庵 縁起」(群馬・9/13-10/23)

黒い色調で統一されたシャープなフォルムが特徴的なハラ ミュージアム アーク(1988年設立・200...

展覧会「日本建築の自画像 探求者たちの もの語り」(香川県・9/21-12/15)

われわれがよく聞く『日本建築』とは、何なのか? そもそも、何が『日本的』なのか? 本展では『日本建...

「New Nature/ 御手洗龍展──新しい幾何学でつくられる小さな生態系としての建築」(港区・9/7-10/26)

東京都港区のプリズミックギャラリーで、建築家の御手洗龍による展覧会「New Nature / 御手洗...

ケンチクトークセッション「都市のパブリックをつくるキーワード」第4回 大西麻貴/第5回 猪熊純(港区・8/25,10/26)

illustration: Mariko FUKUOKA 建築家が公共的な建築に取り組むとき、どんな...
建築インフォメーション

BACKNUMBER

201906

プラネタリー・アーバニゼーション
──21世紀の都市学のために[後編]

進行形の都市研究を立ち上げる──プラネタリー・アーバニゼーションは遷移、侵犯する

平田周(南山大学)+仙波希望(広島文教大学)

ルフェーヴルから辿れるもの、切り開かれるもの 編集──本日はよろしくお願いしま...

ポストモダン地理学とは何であったのか?

大城直樹(明治大学)

ポストモダン地理学といって想起されるのは、そのまんまのタイトルをもつエドワード...

忘却された空間からの視角──ロジスティクスと都市のインフラストラクチャー

原口剛(神戸大学)

1970年代初頭にアンリ・ルフェーヴルは、いまや資本主義は「モノの生産」から「...

都市はだれのものか?──レイ・パールの都市社会理論の現代的再構成に向けて

渡邊隼(東京大学)

都市はだれのものなのだろうか? いっけん自明で、素朴にみえるこの問いに答えること...
201904

建築の実践と大きな想像力、そのあいだ

平成=ポスト冷戦の建築・都市論とその枠組みのゆらぎ

八束はじめ(建築家、建築批評家)+市川紘司(建築史家)+連勇太朗(建築家)

市川──今日は、もうすぐ平成が終わるということで、日本の「平成」を「ポスト冷戦...

ある彫刻家についての覚書
──それでもつくるほかない者たちのために

長谷川新(インディペンデントキュレーター)

第二次世界大戦に際して、日本政府は寒天の輸出を禁じるという奇妙な措置を講じてい...

PICK UP > 東北の風景を「建築写真」に呼び込むこと
刊行記念対談:山岸剛『Tohoku Lost, Left, Found』

山岸剛(写真家)×植田実(編集者)

建築と、その向こう fig.1──『Tohoku Lost, Left, Fo...

PICK UP > 生環境の環を歩きながら
「地球の声」に耳を澄ます

塚本由晴(建築家、アトリエ・ワン主宰)+中谷礼仁(歴史工学家)

獲得されるものとしての生環境 中谷礼仁氏 中谷礼仁──この2年に1回開催の座談会...
201902

文化的景観の現在地
──四万十、宇治、伊庭、中川から「地域らしさ」の射程を測る

文化的景観15年で問われてきたもの

惠谷浩子(奈良文化財研究所研究員)

文化的景観15年で問われてきたもの 平成16(2004)年に文化財保護法が改正さ...

いま地域の変化を許容し、価値を認めること
──文化的景観の課題と可能性

杉本宏(京都造形芸術大学教授)+清水重敦(京都工芸繊維大学教授)+川村慎也(四万十市教育委員会)+惠谷浩子(奈良文化財研究所研究員)

郷の文化的景観──四万十川流域の文化的景観 川村慎也──私は考古学が専門ですが、...

インフラと文化的景観
──「伊庭内湖の農村景観」にみる地域らしさ

山口敬太(京都大学大学院准教授)

文化的景観への関心の高まり 近年の国内外における文化的景観(もしくはカルチュラル...

建築と文化的景観
──北山杉の里・中川の調査研究を通して

本間智希(奈良文化財研究所景観研究室アソシエイトフェロー)

北山杉の里・中川を紐解く 2014年度より、独立行政法人国立文化財機構奈良文化財...

PROJECT

  • パブリック・トイレのゆくえ
  • TOKYOインテリアツアー
  • 建築系ラジオ r4
  • Shelter Studies
  • 再訪『日本の民家』 瀝青会
  • TRAVEL-BOOK: GREECE
  • 4 DUTCH CITIES
  • [pics]──語りかける素材
  • 東京グラウンド
  • 地下設計製図資料集成
  • リノベーションフォーラム
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