201904

建築の実践と大きな想像力、そのあいだ


建築の実践と大きな想像力、そのあいだ
建築は個別具体の実践を超えて、より大きなものを想像することができるのでしょうか。あるいは、そもそもその必要があるのでしょうか。本特集では「平成=ポスト冷戦」と捉え、建築家が大きなヴィジョンを声高に掲げることが(でき)ないと言われる時代のなかで、建築という枠組みや職能から考え直します。
建築史家の市川紘司氏と建築家の連勇太朗氏、そして新著『汎計画学』を準備中の八束はじめ氏による鼎談では、それぞれの視点で「平成=ポスト冷戦」を振り返りながら、社会との関わりやその手法、教育をめぐって議論します。また、インディペンデントキュレーターの長谷川新氏による論考では、戦中戦後の激変する社会のなかで、形式的なジャンルを超えて活躍したひとりの彫刻家の実践を取り上げます。

平成=ポスト冷戦の建築・都市論とその枠組みのゆらぎ

八束はじめ(建築家、建築批評家)+市川紘司(建築史家)+連勇太朗(建築家)

ある彫刻家についての覚書
──それでもつくるほかない者たちのために

長谷川新(インディペンデントキュレーター)

特集一覧

PICK UP

生環境の環を歩きながら
「地球の声」に耳を澄ます

塚本由晴(建築家、アトリエ・ワン主宰)+中谷礼仁(歴史工学家)

刊行記念対談:石川初『思考としてのランドスケープ 地上学への誘い──歩くこと、見つけること、育てること』

石川初(ランドスケープアーキテクト)+大山顕(フォトグラファー/ライター)

交差する思考──建築・小説・映画・写真
『中山英之|1/1000000000』刊行記念トーク

中山英之(建築家)+柴崎友香(小説家)+長島明夫(編集者)

自由な建築──しかし、何から?
石上純也の無重力建築

エリー・デューリング(哲学者)

戦後空間の萌芽としての民衆論・伝統論(戦後空間シンポジウム01 民衆・伝統・運動体)

鳥羽耕史、ケン・タダシ・オオシマ、日埜直彦、青井哲人(シンポジウム企画・進行)+

都市を変える? 都市でつくる?──403architecture [dajiba]『建築で思考し、都市でつくる/Feedback』×モクチン企画『モクチンメソッド:都市を変える木賃アパート改修戦略』

403architecture [dajiba](彌田徹、辻琢磨、橋本健史)+モクチン企画(連勇太朗、川瀬英嗣)+藤村龍至(建築家)

「ジャパンネス」展(ポンピドゥ・センター・メス) ──建築の展覧会はいかに成立するか

今村創平(建築家、千葉工業大学教授)

「『道』を育てる」が意味すること
──アーティストならではの新たな都市論

保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)

1000年後のBuildinghoodに参加する
──中谷礼仁『動く大地、住まいのかたち』評

島田陽(建築家)

内戦で失われた建築資料を掘り起こす
──展覧会「新クメール建築と日本」

岩元真明(九州大学助教)

SERIAL

アーキテクトニックな建築論を目指して

第7回:仕上げのテクトニクス、表層のマテリアリティ

建築情報学会準備会議

第6回:建築情報学の教科書をつくろう

学ぶこととつくること──八戸市新美術館から考える公共のあり方 “ケンチク”・イン・ヨーロッパ──日本人建築家作品を訪ねる100日紀行 建築理論研究会 現代建築家コンセプト・シリーズ No.18 <!--03-->Think about New TOKYOインテリアツアー 外部サイトに移動します 連載一覧
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「新しい時代のはじまり」展(神奈川県・4/20-5/6)

「旧神奈川県立近代美術館 鎌倉」が「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として生まれ変わります。 鶴岡八...

「ある編集者のユートピア──小野二郎:ウィリアム・モリス、晶文社、高山建築学校」(世田谷区・4/27-6/23)

編集者にしてウィリアム・モリス研究家の小野二郎(1929-1982)が生涯を通して追い求めたテーマ...

連続講義「建築とアーカイブズを巡る論点」(武蔵野市・5/11-)

近年、開催される大規模な建築展も多く、建築や建築に関する資料への関心が高まっているように感じられま...

シンポジウム「日本の近代建築を支えた構造家たち」(新宿区・5/18)

我が国の近現代建築の発展を技術的側面から支えた構造設計手法や施工法などに関する構造資料は、これまで...

「ル・コルビュジエ 絵と家具と」(渋谷区・3/29-5/18)

20世紀に最も影響を与えた建築家、ル・コルビュジエ。建築と都市計画においてのパイオニアであり紛れな...

「わたしはどこにいる? 道標(サイン)をめぐるアートとデザイン」(富山県・3/9-5/19)

「サイン」とは、人を目的地に導く目印のこと。普段意識することは少なくても、駅や空港、商業施設、美術...

「宮本隆司 いまだ見えざるところ」(目黒区・5/14-7/15)

東京都写真美術館では、現在も国内外の美術展などで発表を続ける宮本隆司の個展を開催します。宮本隆司は...

豊田市美術館リニューアル記念イベント「谷口吉生──美術館を語る」(6/15・愛知県)

豊田市美術館のリニューアルを記念して、同美術館を設計した谷口吉生のトークイベントが開催されます。 ...

日本橋高島屋と村野藤吾(中央区・3/5-5/26)

高島屋史料館TOKYOは、1970年に創設した高島屋史料館(大阪)の分館として、重要文化財である日...

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これからの建築を考えてみたいと思います 確固たるビジョンがあるわけではありません ただ葛藤や矛盾は...

シンポジウム「感性×知性=建築の新たなる可能性を求めて」 (港区・5/7)

21世紀も2020年代が近づき、AI、生命科学、宇宙といった新たなイノベーションが進行し人類のサス...

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杉戸洋「cut and restrain」(港区・3/16-4/13)

杉戸洋による展覧会が「cut and restrain」4月16日まで小山登美夫ギャラリーで開催し...

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- Green, Green and Tropical - 木質時代の東南アジア建築展(品川区・2/6-5/6)

建築倉庫ミュージアムでは、2月6日より「- Green, Green and Tropical -...
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201902

文化的景観の現在地
──四万十、宇治、伊庭、中川から「地域らしさ」の射程を測る

文化的景観15年で問われてきたもの

惠谷浩子(奈良文化財研究所研究員)

文化的景観15年で問われてきたもの 平成16(2004)年に文化財保護法が改正さ...

いま地域の変化を許容し、価値を認めること
──文化的景観の課題と可能性

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郷の文化的景観──四万十川流域の文化的景観 川村慎也──私は考古学が専門ですが、...

インフラと文化的景観
──「伊庭内湖の農村景観」にみる地域らしさ

山口敬太(京都大学大学院准教授)

文化的景観への関心の高まり 近年の国内外における文化的景観(もしくはカルチュラル...

建築と文化的景観
──北山杉の里・中川の調査研究を通して

本間智希(奈良文化財研究所景観研究室アソシエイトフェロー)

北山杉の里・中川を紐解く 2014年度より、独立行政法人国立文化財機構奈良文化財...
201901

ブック・レビュー 2019

1968年以降の建築理論、歴史性と地域性の再発見
──ハリー・マルグレイヴ+デイヴィッド・グッドマン『現代建築理論序説』、五十嵐太郎『モダニズム崩壊後の建築』ほか

難波和彦(建築家)

まず「1968年以降の建築理論」をテーマにとりあげる理由を説明しておこう。19...

谺(こだま)するかたち
──岡﨑乾二郎『抽象の力』、ダニエル・ヘラー=ローゼン『エコラリアス』

田中純(表象文化論)

本年(2018年)の春、東京大学中央食堂壁面に展示されていた宇佐美圭司の作品《き...

現代日本で〈多自然主義〉はいかに可能か
──『つち式 二〇一七』、ティモシー・モートン『自然なきエコロジー』ほか

奥野克巳(文化人類学)

2018年は、自然と人間という旧くて新しいテーマを、とりわけ〈多自然主義〉の観点...

ゲノム編集・AI・ドローン
──粥川準二『ゲノム編集と細胞政治の誕生』、グレゴワール・シャマユー『ドローンの哲学』ほか

吉川浩満(文筆家)

2018年11月25日から26日にかけて、中国の研究者が世界で初めてゲノムを編...

「建築の問題」を(再び)考えるために
──五十嵐太郎ほか『白井晟一の原爆堂──四つの対話』、小田原のどか編著『彫刻1』ほか

戸田穣(建築史)

五十嵐太郎ほか『白井晟一の原爆堂──四つの対話』(晶文社、2018) 白井晟一...

あいだの世界
──レーン・ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ』、上妻世海『制作へ』ほか

柄沢祐輔(建築家)

ここ最近読んだ本のなかで、刺激を受けたいくつかのものについての書評を行いたい。...

モノ=作品はいま、どこにあるのか
──『デュシャン』、ジョージ・クブラー『時のかたち』ほか

池田剛介(美術家)

2017年はマルセル・デュシャンが展示会場に小便器を投下してから100年目に当...

堕落に抗する力
──ハリー・マルグレイヴ+デイヴィッド・グッドマン『現代建築理論序説』、ジョゼフ・チャプスキ『収容所のプルースト』ほか

藤本貴子(アーキビスト)

2018年は、1968年から50年という区切りの年だった(また明治150年とい...

オブジェクトと建築
──千葉雅也『意味がない無意味』、Graham Harman『Object-Oriented Ontology: A New Theory of Everything』

飯盛元章(哲学)

千葉雅也『意味がない無意味』(河出書房新社、2018) 良いボーカリストは複数...
201812

ケア領域の拡張

ケアを暮らしの動線のなかへ、ロッジア空間を街のなかへ

金野千恵(建築家)+矢田明子(Community Nurse Company代表)

暮らしの動線にいるコミュニティナース──予防的ケアとおせっかい ケアは専門性とその外とが曖昧なほうが良い ロッジア空間の実践 ケアの空間・場所、都市と地方/制度設計を超えるケアの現場

身体をリノベーションする
──ケア空間としての障害建築

大崎晴地(美術家)

障害を組みなおすために 現代の精神医学では、健常と障害をはっきりと区別することは...

幽い光、あいだの感触

田村尚子(写真家)

たとえば「椅子」と名付けられたものを、名前のない「ただの物」として見てみる。フィ...

PROJECT

  • パブリック・トイレのゆくえ
  • TOKYOインテリアツアー
  • 建築系ラジオ r4
  • Shelter Studies
  • 再訪『日本の民家』 瀝青会
  • TRAVEL-BOOK: GREECE
  • 4 DUTCH CITIES
  • [pics]──語りかける素材
  • 東京グラウンド
  • 地下設計製図資料集成
  • リノベーションフォーラム
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