青井哲人インタヴュー

台湾〜東京 都市論の新しい展開へ向けて

青井哲人+川尻大介+たかぎみ江+南泰裕+松田達

2009年7月25日 南洋堂ルーフラウンジ MP3 21MB 30'35''

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南──台湾に興味をもたれて研究をはじめられたきっかけを教えてもらえますか。
青井──僕は大学院で西川幸治・布野修司研究室でした。30人くらいの大所帯で、そのうちの3分の1が留学生だったと記憶しています。台湾、韓国、中国、インドなどアジアが多かったと思いますが、僕は特に台湾、韓国の留学生の先輩とお話しするのがとてもおもしろかった。......日本が植民地支配をすることによって、彼らの文化はハイブリッドになっているんですね。......その感覚で彼らは話をするし、政治についても当たり前のように議論ができる。日本の学生の話し方や考え方とのあいだにはものすごくギャップがあって......

出演者プロフィール

青井哲人
1970年生まれ。京都大学卒業、同大学院修了。明治大学理工学部准教授。著書に『植民地神社と帝国日本』『彰化 一九〇六年〜市区改正が都市を動かす〜』ほか。

全体討議 東京論──新しい地形としての東京1

東京論の系譜/新しい東京の地形に向かって

南泰裕+南研究室+新井正晃(UPLINK)+石川初+山中新太郎+山田幸司+松田達

2009年8月13日 渋谷のアップリンク内カフェ「タベラ」 MP3 13.6MB 19'51''

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南──今回は3つの大学(昭和女子大学・日本大学・国士舘大学)で学生といっしょにフィールドワークを行ないました。それをまとめるかたちで、建築学会の学会誌『建築雑誌』10月号に内容が掲載されます。今日は参加した学生のみなさんにもコメントをもらいたいと思っています。
岸(国士舘大学南研究室)──僕たちの研究室では、渋谷のスクランブル交差点を中心に調査を行ないました。......地形を見ようと高い建物にのぼったのですが、建物しか見えない。GLではなくて建物が仮想の山のようにみえて、そこから調査が面白くなっていきました。......

広島若手建築家トーク2

展示会の目的──思考の伝達

谷尻誠+土井一秀+小川文象+加藤耕一+松田達

2009年7月26日 広島市内某所 MP3 14.6MB 21'14''

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松田──......谷尻さんの展示(谷尻誠展 『東京事務所』PRISMIC GALLERY 08.9.20-08.11.09)は、谷尻さんの作品を伝えることがメインの目的だったのか、それとも谷尻さん自身を伝えることが目的だったのでしょうか。というのは、僕は谷尻さんのコンセプトをお聞きして、ある種コンセプチュアル・アート的だと思ったのです。建築家というものを事務所丸ごと見せることによって伝わる"なにものか"を誰かに伝える。その時に、作品を伝えるのか、建築家を伝えるのか。展覧会の目標として微妙に異なると思ったのです。......

出演者プロフィール

谷尻誠
1974年広島県生まれ。1994年穴吹デザイン専門学校卒業。本兼建築設計事務所、HAL建築工房を経て、2000年、建築設計事務所Suppose design office 設立。現在 穴吹デザイン専門学校非常勤講師。2003年、JCDデザインアワード 新人賞受賞。2006年、《LA.TERRASSE》でGOOD DESIGN賞受賞ほか。
http://www.suppose.jp/index.html(SUPPOSE DESIGN OFFICE)

土井一秀
1972年広島生まれ。1997年広島大学大学院工学研究科環境工学専攻修了。2001年まで小川晋一都市建築設計事務所勤務。2001年Reiach and Hall Architects(英国)、2002年Diener & Diener Architekten(スイス)、2002-2003文化庁芸術家在外研修員としてforeign office architects(英国)。2004年より土井一秀建築設計事務所主宰。近畿大学工学部非常勤講師。

小川文象
1979年山口県生まれ。芝浦工業大学工学部建築学科、ロンドン大学大学院を経て、アトリエ ジャン・ヌーヴェル ロンドン事務所にて勤務。2008年よりFUTURE STUDIO主宰。広島を拠点に次の時代の建築の姿を模索する日々を送る。広島国際大学、穴吹デザイン専門学校非常勤講師。
受賞:広島市公園トイレ実施設計競技 最優秀賞、SDreview 2008 入選ほか。

加藤耕一
1973年東京都生まれ。1997年東京大学工学部建築学科卒業。1997年同大学大学院建築学専攻修士課程修了。2001年同、博士課程修了。2004-2006年、日本学術振興会海外特別研究員としてパリ第4大学にて客員研究員を務める。2008年より、東京理科大学、青山学院女子短期大学にて非常勤講師。2009年からは近畿大学工学部建築学科講師に着任。著書に『「幽霊屋敷」の文化史』 (講談社現代新書 2009)。
http://web.me.com/kch_kato/site/About_Me.html

テーマ討議 土井一秀+小川文象 建築展 2

WORLD STANDARD"S"

土井一秀+小川文象+松田達

2009年7月26日 カッシーナ・イクスシー広島店 MP3 11.2MB 16'21''

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土井──小川さんと展示を一緒にするのは2回目なのですが、今回の展示を見て、小川さんとの違いも感じています。僕は、先程のプレゼンテーションでも言いましたが、「最もローカルなものが、最もグローバルだ」というように、その場の環境に左右される建築をつくっていると思います。......小川さんの展示を見ると、コンテクストに関係なく、自立性がある。強い個性があるというか、周りの環境とは関わりなく、計画にアイデンティティを持ちたいという欲求を感じました。......

出演者プロフィール

土井一秀
1972年広島生まれ。1997年広島大学大学院工学研究科環境工学専攻修了。2001年まで小川晋一都市建築設計事務所勤務。2001年Reiach and Hall Architects(英国)、2002年Diener & Diener Architekten(スイス)、2002-2003文化庁芸術家在外研修員としてforeign office architects(英国)。2004年より土井一秀建築設計事務所主宰。近畿大学工学部非常勤講師。

小川文象
1979年山口県生まれ。芝浦工業大学工学部建築学科、ロンドン大学大学院を経て、アトリエ ジャン・ヌーヴェル ロンドン事務所にて勤務。2008年よりFUTURE STUDIO主宰。広島を拠点に次の時代の建築の姿を模索する日々を送る。広島国際大学、穴吹デザイン専門学校非常勤講師。
受賞:広島市公園トイレ実施設計競技 最優秀賞、SDreview 2008 入選ほか。

広島若手建築家トーク1

world standard──状況の設計

谷尻誠+土井一秀+小川文象+加藤耕一+松田達

2009年7月26日 広島市内某所 MP3 15.8MB 22'59''

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収録の様子
松田──「土井一秀+小川文象 建築展 "WORLD STANDARD"」に関連して、広島の若手建築家3人にインタビューさせていただきます。小川文象さん、土井一秀さんに加え、谷尻誠さんにも来ていただきました。今日の展覧会を通して、どのようなことを考えられたか、特に谷尻さんから質問いただけたらと思います。......
谷尻──展覧会のタイトルが"WORLD STANDARD"とつけられています。そのタイトルは、どのような意味をもって"WORLD STANDARD"になるのかということを聞きたいです。建築家は、与えられた状況にリアクションするだけでなく、「この街に図書館がいるのではないか」「この場所には公園をつくるべきではないか」と、問題がない時にも、問題提起することが重要だと思います。"WORLD STANDARD"といっても、問題を提起する意識をお二方が持って、それがスタンダードのきっかけになっていくべきだと思うのです。......

出演者プロフィール

谷尻誠
1974年広島県生まれ。1994年穴吹デザイン専門学校卒業。本兼建築設計事務所、HAL建築工房を経て、2000年、建築設計事務所Suppose design office 設立。現在 穴吹デザイン専門学校非常勤講師。2003年、JCDデザインアワード 新人賞受賞。2006年、《LA.TERRASSE》でGOOD DESIGN賞受賞ほか。
http://www.suppose.jp/index.html(SUPPOSE DESIGN OFFICE)

土井一秀
1972年広島生まれ。1997年広島大学大学院工学研究科環境工学専攻修了。2001年まで小川晋一都市建築設計事務所勤務。2001年Reiach and Hall Architects(英国)、2002年Diener & Diener Architekten(スイス)、2002-2003文化庁芸術家在外研修員としてforeign office architects(英国)。2004年より土井一秀建築設計事務所主宰。近畿大学工学部非常勤講師。

小川文象
1979年山口県生まれ。芝浦工業大学工学部建築学科、ロンドン大学大学院を経て、アトリエ ジャン・ヌーヴェル ロンドン事務所にて勤務。2008年よりFUTURE STUDIO主宰。広島を拠点に次の時代の建築の姿を模索する日々を送る。広島国際大学、穴吹デザイン専門学校非常勤講師。
受賞:広島市公園トイレ実施設計競技 最優秀賞、SDreview 2008 入選ほか。

加藤耕一
1973年東京都生まれ。1997年東京大学工学部建築学科卒業。1997年同大学大学院建築学専攻修士課程修了。2001年同、博士課程修了。2004-2006年、日本学術振興会海外特別研究員としてパリ第4大学にて客員研究員を務める。2008年より、東京理科大学、青山学院女子短期大学にて非常勤講師。2009年からは近畿大学工学部建築学科講師に着任。著書に『「幽霊屋敷」の文化史』 (講談社現代新書 2009)。
http://web.me.com/kch_kato/site/About_Me.html

テーマ討議 土井一秀+小川文象 建築展 1

localとworld standard

土井一秀+小川文象+松田達

2009年7月26日 カッシーナ・イクスシー広島店 MP3 12MB 17'28''

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松田──トイレの計画が僕は個人的に面白いと思いました。なぜかというと、公共建築の特殊なあり方ではないかと思ったからです。一般の方が使うような公共建築は、図書館や美術館など、大きな建物を有名建築家が建てるという方法があります。対して、トイレの計画は住宅よりも小さいプロジェクトなのだけれど、都市のなかに点在され、点在されたものの全体像が頭のなかで描かれた時に、大きなひとつの作品になる。これまで公共建築になかったパターンだなと思いました。...... 小川──例えば街灯など、都市のなかのオブジェクトとして存在するものは現在、土木の領域が担当しているものなのですけれど、そこにも建築家が関われるのではないかと思っています。

出演者プロフィール

土井一秀
1972年広島生まれ。1997年広島大学大学院工学研究科環境工学専攻修了。2001年まで小川晋一都市建築設計事務所勤務。2001年Reiach and Hall Architects(英国)、2002年Diener & Diener Architekten(スイス)、2002-2003文化庁芸術家在外研修員としてforeign office architects(英国)。2004年より土井一秀建築設計事務所主宰。近畿大学工学部非常勤講師。

小川文象
1979年山口県生まれ。芝浦工業大学工学部建築学科、ロンドン大学大学院を経て、アトリエ ジャン・ヌーヴェル ロンドン事務所にて勤務。2008年よりFUTURE STUDIO主宰。広島を拠点に次の時代の建築の姿を模索する日々を送る。広島国際大学、穴吹デザイン専門学校非常勤講師。
受賞:広島市公園トイレ実施設計競技 最優秀賞、SDreview 2008 入選ほか。

テーマ討議 村上春樹『1Q84』5

「1995年」問題〜オウム、大震災 95年以前/以後

仲俣暁生+五十嵐太郎+南泰裕

2009年7月11日 南洋堂書店 MP3 14.5MB 21'09''

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収録の様子 収録の様子
仲俣──村上春樹だけでなくて、現代文学全体で言うと......『ポスト・ムラカミの日本文学』で、バブル崩壊後の小説のことを書いたのですけれど、その時思ったのは、やはり渋谷は郊外化が始まっているんですよ。......東京自体が郊外化しているというのは、もうある意味では、デファクトだし、ヤマダ電気ができようが、何ができようが不思議はないのだけど、逆に言うと、郊外が地元化し、ある種の共同体ができていて、都会自体が郊外化して......郊外がもしかしたら、ある種の都心とは違うけれども、インティメイトな空間になっている感じがある。

出演者プロフィール

仲俣暁生
1964年生まれ。文芸批評家。 http://www.big.or.jp/~solar/index1.html

山崎亮インタヴュー

ランドスケープ・プログラミング

山崎亮+ミリメーター(笠置秀紀+宮口明子)+松田達

2009年6月 6日 南洋堂書店 MP3 13.7MB 19'58''

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山崎亮氏 山崎亮氏+ミリメーター
山崎──......兵庫県立有馬富士公園の、設計ではなくて、いわゆるパークマネージメントという仕事がきまして......やはり空間を作っていくということだけでは、オープンスペースは終わらないで、できた後そこをどういうふうに皆が使っていくかということがすごく重要だなと、その仕事で実感したんですね。......今では設計というよりは、まちづくりであったり、総合計画をまちに住んでいる人たちとつくっていくとか、そのようなことをやるようになってきました......

出演者プロフィール

山崎亮 1973年生まれ。1999年大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了。2006年より東京大学大学院工学系研究科博士課程都市工学専攻在籍。京都造形芸術大学、京都市立芸術大学、近畿大学、大阪工業技術専門学校講師。studio-L代表。共著に『震災のためにデザインは何が可能か』『マゾヒスティックランドスケープ』『都市環境デザインの仕事』など。
http://www.studio-l.org/

テーマ討議 村上春樹『1Q84』4

村上春樹と現代都市/東京と郊外をめぐって

仲俣暁生+五十嵐太郎+南泰裕

2009年7月11日 南洋堂書店 MP3 20.7MB 30'11''

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仲俣暁生氏 五十嵐太郎 南泰裕
南──時代にからめて、都市について話してみたいなと思います。......ひとつに大都市論の文脈というのがあると思うのですね。東京には、ある種の雑踏のなかに紛れ込んだ極端な、徹底的な孤独としての主体みたいな話がある。その一方で、郊外論の系譜というものがあって、神戸であるとか札幌であるとか、あるいは東京の郊外というものとの、ある何か荒漠とした風景と対峙する主体みたいなところもあると思うのです。

出演者プロフィール

仲俣暁生
1964年生まれ。文芸批評家。 http://www.big.or.jp/~solar/index1.html

テーマ討議 村上春樹『1Q84』3

バブル経済と『ノルウェイの森』 87年以前/以後

仲俣暁生+五十嵐太郎+南泰裕

2009年7月11日 南洋堂書店 MP3 21.9MB 31'54''

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収録の様子
五十嵐──......(『1Q84』の)冒頭にある、首都高速でむりやり途中で降りるというのは、場所論的に上手い。[高速道路は]構造的にも東京という都市構造にむりやりにはりめぐらされた別のネットワークになっているのだけど、たまに首都高に乗ると、本当に空間をワープしている......こことここが、こんな簡単につながるのかと、すごく不思議な空間体験をするんです。それをさらに強引に途中下車するということによってズレるというのは、東京の構造を考えるうえで、なんて上手いんだろうと......

出演者プロフィール

仲俣暁生
1964年生まれ。文芸批評家。 http://www.big.or.jp/~solar/index1.html
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建築についてのさまざまな話題を音声番組として全国配信する「建築系ラジオ/ r4」。音声が持つ可能性とネットのアーカイブ性を組み合わせた、新しい建築メディアの試みです。「r4」は、パイロット版を経て、4人のコアメンバー が4つの"r"をキーワードとしてあげることから名付けられました。建築家への インタヴューの他、学生を交えた連載番組や、公開討議など、多彩な構成 で、建築について語ります。

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