家具から都市へ──坂倉準三の仕事
大村理恵子+天内大樹+五十嵐太郎+南泰裕
2009年9月 7日 パナソニック電工 汐留ミュージアム MP3 15.2MB 22'07''
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南──よく言われるように、建築家というのは指揮者であり、アレンジャーであり、映画監督のようなものです。非常に幅広いネットワークと交友関係のなかで、坂倉準三という署名性を帯びた建築を沢山つくるんだけれども、ある部分では、デザインに対するこだわりはなかったのかもしれないと思うんですね。
大村──確かに、新宿の西口広場とか、あれも坂倉準三だったの? というものが沢山ありますね。高速道路の料金所も、標準設計を坂倉準三がやっています。知らずに私たちの生活のなかに浸透していて、いまでも現役で使われているのはおもしろいと思います。
出演者プロフィール
大村理恵子
1969年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。人間関係学科人間科学専攻。ワタリウム美術館などを経て、現在、パナソニック電工汐留ミュージアム学芸員。
天内大樹
1980年東京生まれ。2008年東京大学大学院(美学芸術学)博士課程単位取得満期退学。現在日本学術振興会特別研究員(PD、大阪大学)、國學院大学兼任講師。共訳書にエイドリアン・フォーティー『言葉と建築──語彙体系としてのモダニズム』(鹿島出版会2006)、共著書に柳沢田実編『ディスポジション:配置としての世界』(現代企画室2008)。分離派建築会についての論文を準備中。
関連項目
テーマ討議 坂倉準三展をめぐって
1.建築展と資料保存──二つの「坂倉準三展」から 9/14
2.家具から都市へ──坂倉準三の仕事 9/16
3.日本的なるものへの意識──坂倉準三と美学 9/17
建築家 坂倉準三展
モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン
会場:パナソニック電工 汐留ミュージアム
会期:10:00〜18:00まで
*入館は17:30まで
詳細:
美術館ウェブサイト