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坂牛──コールハースを含めて、最近の建築のスペクタリティというものは皆さんが一番感じていると思います。2005年に、アメリカのClark Art Instituteで「Architecture between Spectacle and Use」という会議があり、去年ヴィドラーが編集し、その内容が出版されました。......会議開催のきっかけは、ハル・フォスターのビルバオ批判のようですけれど......本のなかでヴィドラーは、フォスターのビルバオ批判を「ビルバオは結局、ギー・ドゥボールの『スペクタクルの社会』をリフレイズしたようなものだ」と言っています。「資本はイメージ化するまで蓄積される」ということのリフレイズだと。ヴィドラーはそれを言いかえて、「イメージは資本化するまで蓄積される」と表現する。そのように捉えたとき、ビルバオだけではなく、コールハースも同じだろうと言うのです。......