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松田──荒田さんは、最近スリバチ学会のフィールドワークに参加されたとお聴きしましたが......
荒田──はい、2週間ほど前に「東京スリバチ学会初の下町低地の微地形鑑賞へ出かけます」という会に参加してきました。具体的には日本橋から浅草橋、それから南洋堂のある駿河台下、お茶の水を一日かけて歩きました。中沢新一さんの縄文時代のアースダイバーマップでいうと、歩いた地域は完全に海の底なんですね。このフィールドワークでは江戸時代の地図を資料として渡されました。その時の江戸は海の底ではなく、江戸城を中心として運河が張り巡らされているんですね。この運河は現在埋め立てられているのでその跡地を一日かけて歩いたんですよ。彼らの行動ですごく面白いなと思ったのは、普段感じ取れないような高低差をゴルファーがグリーン上で傾斜をすごく丁寧に読み取るのと同じ事を行なうんですよ......
紹介書籍
『アースダイバー』
発行所:講談社
発行日:2005年5月30日
著者:中沢新一
頁数:256頁
定価:1,800円+税