絵に描いた空間(前半)
中山英之+松田達
2008年11月 9日 collabon(コラボン) MP3 14.5MB 31'38''
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1──学生の頃に作った開口が移動する住宅の模型2 3──住宅《2004》と、設計を始めた当初のスケッチ*クリックするとカラーで全体が表示されます
松田──昨日、21世紀美術館で「絵に描いた空間」というレクチャーを聴かせていただきました。僕は、中山さんがスケッチを描きながら流動する空間を考えられているように感じました。
中山──私の考えをお話しするには、学生時代までさかのぼります。当時、大学で習ったことや、友だちとの会話に出てくる建物、それを表わす図面や模型と、製図室の外の世界は自分のなかでまったく繋がっていなかった。僕らが考えていたことは、世の中の人の考えや判断にほとんど出てこないことも知っていました。しかし、それを疑問にも思いませんでした。けれども仕事を始めてからは、なぜあの時、疑問に思わなかったのかと思うことがすごく多くなった。街や人にとって、建築家の計画や考えは、どのような見え方をしているのだろうと考えるようになりました。......
出演者プロフィール
中山英之
1972年福岡県生まれ。建築家。1998年東京藝術大学建築学科卒業。1984年同大学建築科大学院修了。2000年より伊東豊雄建築設計事務所に勤務。2004年には住宅〈2004〉でSD Review鹿島賞受賞。2007年、同作で第23回吉岡賞受賞。同年より中山英之建築設計事務所を主宰。
http://www.hideyukinakayama.com/