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クロード・パラン『斜めにのびる建築──クロード・パランの建築原理』
五十嵐──言っていることは単純明快。水平と垂直という建築を考える軸には、あるところで限界が生じます。そこに斜めの軸を導入すると一挙にすべてが解決するという仮設をたてて、徹底的に思考実験したのがこの本の面白いところだと思います。1960年代にパランはポール・ヴィリリオと2人で『建築原理』という雑誌とともにマニフェストを出していて、そこに「斜め」というキーワードがありました。この話は日本では、ほとんど紹介されてこなかった。なぜこのような状況になったかというと日本には磯崎新の存在がありました。......

*番組中《旧イラン学生会館》の竣工年が1961との発言がありましたが、正しくは 1969年です。なお、1961年は《ヴィラ・ブロック》の竣工年に当たります。

出演者プロフィール

暮沢剛巳
1966年青森県生まれ。美術評論家。慶應義塾大学文学部卒。武蔵野美術大学、女子美術大学短期大学部、桑沢デザイン研究所非常勤講師。
野口健一
1976年生まれ。ニューヨーク工科大学卒業。2003〜2008年Kohn Pedersen Fox Associates PC勤務。

中山英之インタヴュー

絵に描いた空間(前半)

中山英之+松田達

2008年11月 9日 collabon(コラボン) MP3 14.5MB 31'38''

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学生の頃に作った開口が移動する住宅の模型 住宅《2004》、設計を始めた当初のスケッチ 住宅《2004》

1──学生の頃に作った開口が移動する住宅の模型2 3──住宅《2004》と、設計を始めた当初のスケッチ*クリックするとカラーで全体が表示されます
 

松田──昨日、21世紀美術館で「絵に描いた空間」というレクチャーを聴かせていただきました。僕は、中山さんがスケッチを描きながら流動する空間を考えられているように感じました。
中山──私の考えをお話しするには、学生時代までさかのぼります。当時、大学で習ったことや、友だちとの会話に出てくる建物、それを表わす図面や模型と、製図室の外の世界は自分のなかでまったく繋がっていなかった。僕らが考えていたことは、世の中の人の考えや判断にほとんど出てこないことも知っていました。しかし、それを疑問にも思いませんでした。けれども仕事を始めてからは、なぜあの時、疑問に思わなかったのかと思うことがすごく多くなった。街や人にとって、建築家の計画や考えは、どのような見え方をしているのだろうと考えるようになりました。......

出演者プロフィール

中山英之
1972年福岡県生まれ。建築家。1998年東京藝術大学建築学科卒業。1984年同大学建築科大学院修了。2000年より伊東豊雄建築設計事務所に勤務。2004年には住宅〈2004〉でSD Review鹿島賞受賞。2007年、同作で第23回吉岡賞受賞。同年より中山英之建築設計事務所を主宰。
http://www.hideyukinakayama.com/

指山健インタヴュー

京都石屋町ギャラリーの建築ドローイング展示

指山健+五十嵐太郎

2008年12月13日 RAD room MP3 7.2MB 15'40''

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今回は京都木屋町にあります、石屋町ギャラリーの指山健さんに来ていただきました。石屋町ギャラリーでは、現代美術の企画展を行なっているのと同時に、窓越しにスーパースタジオやハンス・ホラインのドローイングが並びます。オーナーの指山さんに、どのような経緯で建築ドローイングのコレクションを始められたのかお聞きしました。海外における建築ドローイングの流通事情にも話はおよびます。"

出演者プロフィール

指山健
1945年生まれ。1968年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。1989年、京都木屋町に石屋町ギャラリーをオープン。以来、平面・立体・ファイバーなど、現代美術作家の企画展を開催。
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隈研吾『自然な建築』
隈研吾さんとタイトルから想像するのは、全国各地の自然素材を用いた建築の紹介や、環境に対する環境建築のアピールではないかということですが、読書後に思ったのは、この本が20世紀型建築との決別宣言ではないかということです。例えば、彼はこう言います。「20世紀建築の代表的な素材であるコンクリートは化粧の載りが良い。アルミや大理石、木などあらゆるテイストに対して自由に対応可能な素材である」。つまり20世紀というのは、どう見えるかということを追求した時代であったというのです。

出演者プロフィール

荒田哲史
1961年生まれ。南洋堂書店店主
http://www.nanyodo.co.jp/

米田明インタヴュー

日本の建築空間・その2〈プチ崇高〉について

米田明+南泰裕+松田達

2008年12月27日 アトリエ・アンプレックス(南泰裕事務所) MP3 11.4MB 24'50''

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前回お話しした〈やぶれた空間〉が現代においてどういう意味を持つのか、それを建築ではどのように扱えるのかを考えたとき、西洋でいう「崇高性」のような表現が思い浮かびます。それは一種の、理性では覆い尽くせない〈やぶれた空間〉を指しているのだと思うのです。それは非常に遠いものや、大きいものなど、理性で把握しえないものです。日本の〈やぶれた空間〉のなかには、それを引き寄せて、触れられないのだけれども近場に置いておこうという作法があります。その感覚をあえて繋いでいった先に「かわいい」という感覚はあるのかもしれません。"

出演者プロフィール

米田明
1959年兵庫県生まれ。建築家。1982年東京大学工学部建築学科卒。1984年同大学院修士課程修了。竹中工務店設計部に勤務後、1991年ハーバード大学大学院修士課程を修了。同年アーキテクトン設立。2004年より京都工芸繊維大学大学院助教授。主な作品に《BLOC》《HP》《△》がある。《BLOC》で第20回吉岡賞受賞。

米田明インタヴュー

日本の建築空間・その1〈やぶれる空間〉について

米田明+南泰裕+松田達

2008年12月27日 アトリエ・アンプレックス(南泰裕事務所) MP3 7.3MB 15'50''

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右から米田明氏、南泰裕、松田達
〈やぶれた空間〉とは何か。以前から、日本の空間は撮影しても、現像した写真を見ると、そこがどこであったかさえわからなくなってしまうような不可思議さを覚えていました。そこで偶然、京都で教えることになったのを機に、建物の種類や史的な系譜などは考えずに、単純にそこにある空間の経験を自分なりに考えてみようとしたのです。われわれが持つ近代建築のフィルターは5つくらいあるわけですが、そのフィルターを通してみた日本の空間には、捉えられるものと、なおかつ、それでも捉えきれないものがあります。それが何なのか考えているうちに出て来たのが、「やぶれている」というキーワードです。
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About r4

建築についてのさまざまな話題を音声番組として全国配信する「建築系ラジオ/ r4」。音声が持つ可能性とネットのアーカイブ性を組み合わせた、新しい建築メディアの試みです。「r4」は、パイロット版を経て、4人のコアメンバー が4つの"r"をキーワードとしてあげることから名付けられました。建築家への インタヴューの他、学生を交えた連載番組や、公開討議など、多彩な構成 で、建築について語ります。

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