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84 北京

北京オリンピックを来年に控え、北京はますますそのエネルギーを高めているようだ。あちこちで建設中の建物が見られる。OMAによる《CCTV(中国中央電視台)新社屋》、Herzog&de Meuronによる《中国国家体育場》、Steven Hollによる《当代MOMA》など、海外の建築家を起用した大型プロジェクトも現在建設中だ。
しかしそうした開発が進む一方で、昔ながらの中国の風景と呼べるようなものも見受けられる。それは胡同(フートン)と呼ばれる路地やそこでの人々の生活、屋外での様々なアクティビティ。また、交通に関しても依然自転車を利用する人は多く、道は歩行者と自転車と自動車が入り乱れる様を呈している。このような新しさと古さが混在している姿に、私は中国らしさのようなものを感じた。
今回紹介する写真は2007年6月に北京に行った際に撮影したものである。建築家の手がけた作品に加え、798芸術新区という工場群をギャラリーやカフェにコンバージョンした場所(現在でも操業中の工場もある)。円明園という第二次アヘン戦争においてイギリス、フランス軍に破壊され、そしてあらゆる財を略奪された欧風建築を含む中国最大級の庭園。かつての宮殿である故宮博物院。皇帝が五穀豊穣を天に祈ったとされる天壇公園。北方民族の侵入を恐れて築いた万里の長城。北京市に関する模型を展示している北京市規劃展覧館などの写真を紹介する。これが北京を多角的に(断片的とはいえ)知る一助となれば幸いである。



[撮影者:川上赳(東北大学大学院)]

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