PHOTO ARCHIVES

78 イラン

イランの建築といえば、まず思い浮かぶのがイスファハンなどで盛んに見られるような16世紀前後のペルシア建築だ。しかし、19世紀に入ってから、イランもほかの世界と同様、近代建築の波に乗り、イラン独自のモダン建築の創造を試みている。この場を借りて、イランの近代建築のいくつかの事例を紹介する。 西洋建築が本格的にイランに導入されたのが1920年以降である。パーラビ朝の創立者であるレザシャが国の近代化、西洋化を推し進めるなか、欧米から建築家を招いての建築発展であった。この時代イランに行った欧米の建築家たちのほとんどは考古学出身の人たちで、古代建築の調査でイランを訪れた人ばかりであった。したがって彼らがイランで残す建築は、西洋の古典主義的な手法でイランの古代のモチーフを折衷した形であった。次にイランの建築会の主役になるのが欧米で建築を学んだ、イラン人建築家たちである。彼らはヨーロッパで学んだ建築を忠実に再現する事に一生懸命であったといえよう。けれども、第三世代の建築家たちのほとんどはイランで建築を学んだ人たちで、西洋の建築をただ真似することに疑問を持ち、西洋的の技術を尊敬しながら、独自の建築を生み出そうとする建築家たちである。



[撮影者:メイサム・マスミ(東北大学大学院)]

→ 「公開の原則と著作権について」
このエントリーをはてなブックマークに追加

前の記事:79 スイス
次の記事:77 スイス・スタイルズ I (Diener&Dienerと
Photo Archives|五十嵐太郎

INFORMATIONRSS

対談「磯崎新×浅田彰」「インポッシブル・アーキテクチャー」展(大阪府・2/15)

国立国際美術館で開催中の展覧会「インポッシブル・アーキテクチャー──建築家たちの夢」の関連企画とし...

座談会「彫刻という幸いについて」(府中市・2/23)

府中市美術館で開催中の展覧会「青木野枝 霧と鉄と山と」(3月1日まで)の関連企画として、座談会「彫...

展覧会「超看板 SIGNS & BEYOND Vol.2」(渋谷区・1/10-19)

「超看板」は、建築家、デザイナー、アーティストなど、異なる分野で活動するコラボレーターと協働し、既...

展覧会「アイノとアルヴァ 二人のアアルト 建築・デザイン・生活革命」(江東区・12/20-2/27)

世界的建築家のアルヴァ・アアルトとその妻、アイノ・アアルトが1920年から1930年にかけて追及し...

「いま」を考えるトークシリーズVol.9「観光と都市のモビリティそしてアート」(京都・1/11)

多様な角度から同時代の社会を知り、捉え直すためのトピックを挙げ、それにまつわるゲストを招く連続トー...

安藤忠雄早稲田大学特別講演会「夢かけて走る」(新宿区・1/21)

2020年1月21日に早稲田大学西早稲田キャンパスにて、 安藤忠雄氏の早稲田大学特別講演会「夢かけ...

展覧会 「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」(港区・1/11-3/22)

1928年、初の国立デザイン指導機関として仙台に商工省工芸指導所が設立され、1933年には来日中の...

対談 「岡﨑乾二郎──視覚のカイソウ」展 斎藤環+岡﨑乾二郎(愛知県・1/13)

豊田市美術館で開催中の展覧会「岡﨑乾二郎──視覚のカイソウ」の関連企画として、本展出品作家の岡﨑乾...

「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」(千代田区・-2/2)

わたしたちのくらしにとって窓はほんとうに身近なもの。それは光や風を室内に取り入れながら、寒さや暑さ...

「磯崎新─水戸芸術館縁起─」(茨城・11/16-1/26)

建築家・磯崎新による美術館設計を振り返るシリーズの一環として、当館では水戸芸術館の設計コンセプトや...
建築インフォメーション
Twitter Feed
ページTOPヘ戻る