PHOTO ARCHIVES

44 バングラデシュ

バングラデシュ──「この風景は幻か」

コルバニ・イードという犠牲祭を見学する為にバングラデシュの首都ダッカでホームステイをさせてもらった。ホームステイ先はすべての血縁関係の人々が同じマンションに住むという青い建物だった。そこではマイケル・ジャクソンで踊る子どもたちを眺め、携帯電話で話す大人を眺め、そしてみんなでテレビを見たりした。日本と変わらぬ風景。違いといえば家族全員がムスリムでニュースはアルジャジーラというだけだ。街に出るとリキシャが走り、モスクから聞こえるコーランと車が巻き上げる土埃が空気をつくっていた。乾期で蚊も多かった。夜は比較的涼しく過ごしやすいが、犠牲祭直前だったので街は眠らず騒がしい。
そんな騒がしい街を抜け出すと風景は変わり、とてものどかで心地よかった。世界遺産のシャイト・ゴンブス・モスジットという大きなモスクから小さなモスクやお墓まで、ダッカ市外の古い街を巡り騒がしさから離れたり戻ったりを繰り返す。犠牲祭終了後、静かになったダッカ市内の建築を見に行く。バングラデシュの建築はすべてが建設中である。建てながら住み、働く。その結果屋上からは鉄筋が飛び出しているという構造になっている。紙幣のデザインにも使用されているルイス・I・カーンの《国会議事堂》は、警察官が多くまるで要塞のようだった。国民は立ち入れない。そんな雰囲気がした。隣にある《国会議員宿舎》では、なぜか警察官が手招いてくれ銃を片手にいろいろな話をしてくれた。
バングラデシュで普通の暮らしや祭を体験した事によって、アジアの都市の異常に発達している部分と文化の維持とのバランスの取り方について考えるようになった。



[撮影者:原田祐馬(アーキベンタ)]

→ 「公開の原則と著作権について」

 

pic  ダッカの町並み [1] [2]

pic  オールドダッカの町並み

pic  モイヌル・フセイン《独立記念塔》

pic  ルイス・I・カーン《国会議事堂》 [1] [2]

pic  ルイス・I・カーン《国会議員宿舎》 [1] [2]

pic  ショナルガオンの街並み [1] [2]

pic  マジャル・カン・ジャハン・アリ

pic  シャイト・ゴンブズ・モスジット [1] [2]

pic  シンガーモスジッド [1] [2]

pic  ダッカのアパートメント [1] [2]

pic  クルナのアパートメント

pic  映画館

pic  建設中の建物 [1] [2] [3] [4] [5] [6]

pic  繊維工場

pic  ガソリンスタンド

pic  幹線道路沿のカフェ

pic  公衆トイレ

pic  搭状のモスク


このエントリーをはてなブックマークに追加

前の記事:45 西ヨーロッパの洞窟
次の記事:43 パリ[3]
Photo Archives|五十嵐太郎

INFORMATIONRSS

東京大学HMC企画研究「学術資産としての東京大学」/シンポジウム「本郷キャンパスの形成とそれを語る学術資産」(文京区・10/28)

本シンポジウムでは、2018年6月に出版された東京大学キャンパス計画室編『東京大学本郷キャンパス――...

建築家とめぐるキャンパス140年の歴史散策(文京区・10/20)

安田講堂と総合図書館の大改修という、本郷キャンパス史に残る近年の二大プロジェクトを担った二人の建築家...

大学の建築フォーラム:アーカイヴとアウトリーチ(港区・10/20)

都市を彩る建築物は、その空間において生起した人々の活動を留める、記憶の器でもあります。 本フォー...

L-cafe ナノメートルアーキテクチャー講演会「つくってきたもの、一緒につくること、その場所でつくること。」(福井県・10/21)

北陸建築学生団体SAKが主催するL-cafeでは、ナノメートルアーキテクチャーをゲストの迎え、「つく...

立教大学社会デザイン研究所 大和ハウス工業株式会社寄付講座「文化の居場所を考える」(豊島区・10/15-)

ソーシャルシアター、哲学カフェ、シェアオフィス、ハウスグランピング、公共空間の開放的利用、など、...

オカムラデザインスペースR第16回企画展「Somesthetic-身体性-」(千代田区・9/27-10/17)

オカムラデザインスペースR(ODS-R)は、「建築家と建築以外の領域の表現者との協働」を基本コン...

建築フォーラム2018「都市東京の近未来」(新宿区・10/2-)

現在東京では2020年およびそれ以降をめざして都市を再編する行為(インテルヴェント)が数多く進行し...

ケンチクトークセッション「都市のパブリックをつくるキーワード」(港区・9/24、11/18)

建築家が公共的な建築に取り組むとき、どんなことを考え、何を理想としているのでしょう。 1985年に...

NPO建築とアートの道場 2018年秋-1レクチャーシリーズ「建築家の生態を探る」(文京区・9/1-10/13)

gallery IHAの2018年秋-1レクチャーシリーズは、『建築家の生態を探る』と題して、成瀬友...

川田知志「Open Room」(大阪府・9/2-10/13)

「壁画」を主軸とするインスタレーション制作によって、視覚芸術と都市空間との関わりを提示する美術家・...
建築インフォメーション
Twitter Feed
ページTOPヘ戻る