PHOTO ARCHIVES

158 あいち建築

158 あいち建築

今回は、『あいち建築ガイド』の制作に寄せて、あいトリ写真部が撮影した建築写真を紹介する。
『あいち建築ガイド』は、あいちトリエンナーレ2013で企画し、左記の展示会場である名古屋・岡崎を中心とした八つのエリアに存在する建築と、特徴的な店舗インテリアを含む全155件を紹介したガイドブックである。
名古屋の歴史は江戸時代の「清洲越し(名古屋城の築城にともなう清洲から名古屋への都市の移転)」から始まり、明治時代には、鉄道・電気、ガスなどのインフラ整備や自動車や陶業など産業振興が図られ、近代産業都市として急激に発展した。
その後、第二次世界大戦による戦災で、当時の市域の約4分の1を焼失。名古屋城、貴重な文化財をも失い、焼け野原が広がるなか、名古屋市技監・助役の田淵寿郎を中心にいち早く戦災復興計画を立案し新たなまちづくりの取り組みが行なわれた。
そのひとつとして、都市火災対策や将来の車社会を見越して100メートル道路がつくられたことも特記したい。

ここでは、昭和天皇即位に際し、記念行事のひとつとして建設された《愛知県本庁舎》(頂部に城郭風の屋根を乗せた帝冠様式の意匠が特徴)、《市政資料館》(赤い煉瓦と白い花崗岩の組み合わせが鮮やかなネオ・バロック様式の建物)、また中区橘町界隈の塗籠造(防火の役目をはたす)の商家家群などの戦前の建物と、世界最大となるプラネタリウムを球体として宙に浮かせた《名古屋市科学館》などの戦後の建物、そして2010年に名古屋開府400年となった名古屋城や復興のシンボルとして存在するテレビ塔など名古屋のランドマークをセレクトした。



[撮影者:水野晶彦(あいトリ写真部)]

→ 「公開の原則と著作権について」
このエントリーをはてなブックマークに追加

前の記事:159 大谷石
次の記事:157 オルドス
Photo Archives|五十嵐太郎

INFORMATIONRSS

東京プロジェクトスタディ(千代田区ほか・募集 -7/21)

"東京で何かを「つくる」としたら"という投げかけのもと、3組のナビゲーターそれぞれが、チームをつく...

トークイベント・写真展「TOKYO ARCHITECTURE」(千代田区・8/2-4)

高度成長、国際競技大会、日本万国博覧会を経て2020年。私たちは何を更新してきたのでしょうか。その...

レクチャー&ディスカッション「《静かなレトリック》と『建築におけるフィクションについての12章』」立石遼太郎(台東区・7/13)

10+1 website 2018年4月号の論考「建築の修辞学──装飾としてのレトリック」の著者、...

日仏対談シリーズ「ル・ラボ」vol.28「デザインと自己」(新宿区・8/30)

アンスティチュ・フランセ東京が2015年春より開始した対談シリーズ「ル・ラボ」は、日本とフランスの...

「神社」建築の始まりと多様性(愛知県・7/20)

「遺構として残る神社建築はせいぜい平安時代であるから、いわゆる「神社建築史」の最初の記述に疑問を抱く...

新南蛮文化シリーズ講演会「建築家・内藤廣が見たスペインの激動の時代」(千代田区・7/8)

マドリードの建築家フェルナンド・イゲーラスのアトリエで70年代中頃に勤務していた著名な建築家内藤廣...

展覧会「ブルーインフラがつくる都市 -東京港湾倉庫論-」(港区・7/5-27)

Logistics Architecture(ロジスティクス・アーキテクチャ)研究会は、展覧会「ブ...

建築家フォーラム第180回「建築という物語による都市の編纂(キュレーション)」(墨田区・7/16)

7月の建築家フォーラムの講演者は、多方面に天才的能力を持つ建築家・入江経一さんです。 近年、日本の...

早稲田まちづくりシンポジウム 2019 アーバニズムの現在と未来(新宿区・7/21)

アーバンデザインの手法として住民参加型の「まちづくり」が日本各地で行われるようになり、多くの経験が...

建築レクチュアシリーズ217 長谷川豪、田根剛(大阪・6/14, 7/19)

大阪を拠点に活動を行う2人の建築家、芦澤竜一氏と平沼孝啓氏が1組のゲスト建築家をお呼びして、年に7...

「宮本隆司 いまだ見えざるところ」(目黒区・5/14-7/15)

東京都写真美術館では、現在も国内外の美術展などで発表を続ける宮本隆司の個展を開催します。宮本隆司は...
建築インフォメーション
Twitter Feed
ページTOPヘ戻る