PHOTO ARCHIVES

137 タイ

137 タイ

去年の10月、全国的に大規模な洪水に見舞われたタイだが、洪水が起こる前の9月にタイ中部スパンブリ県サームチュック市場の街並み保存・再生計画の国際合同ワークショップにタイの学生とともに参加した。今回は、百年市場と呼ばれるこの伝統的マーケットの写真を中心にほかのマーケット、アユタヤ遺跡、バンコク周辺の街の風景、建築の写真等を紹介する。
タイは、古くから水運が発達していたこともあり、全国各地で水上マーケットが展開されている。しかし近年、車を主体とした交通手段の発達により、各地で変化が起こっている。今回訪れた百年市場は文字通り約百年前から続いているが、建物の老朽化、洪水、交通などの問題への対処や、市場のさらなる活性化をめざし、サームチュック開発委員会が2000年に発足し、少しずつリノベーションが進められている。現在、街は改修前と後の建物や、政府管理部分と民間管理部分が混在しており、第一印象では街全体に統一感は感じられなかった。
しかし、ワークショップを進めていくにつれて、建物一つひとつのディティールや石畳などの共通点も見い出された。そして河川、建物、路地などそれぞれの要素を中心に個別にリサーチし、考察することでワークショップ参加メンバーから街全体の将来を考慮した案が展開された。どの案もクリエイティブなものであり、将来的に実現できたらと思う。
今回、学生たちを取りまとめる立場で、いつもとは違った視点での参加であったが、得たものは大きく、将来この経験を存分にいかしていきたい。



[撮影者:都築和義(国士舘大学大学院)]

→ 「公開の原則と著作権について」
このエントリーをはてなブックマークに追加

前の記事:138 オーストラリア
次の記事:136 新・港村
Photo Archives|五十嵐太郎

INFORMATIONRSS

「ガウディをはかる-GAUDI QUEST-」5日連続ギャラリートーク(品川区・3/27-3/31)

建築倉庫ミュージアムで開催中の「ガウディをはかる - GAUDI QUEST -」展にともない、実...

第24回 R&R 建築再生展2019 学生 建築ストック再生コンテスト(応募・〆4/25)

近年、日本では建築ストックの活用が叫ばれ、建築再生の時代へと移行しつつあります。学生の卒業設計でも...

建築学生ワークショップ出雲2019開催説明会、講演会(東京・5/9、京都・5/16)

2019年夏、古代より現代に受け継がれてきた、わが国を代表する神聖な場所、出雲大社周辺区域にて、小...

杉戸洋「cut and restrain」(港区・3/16-4/13)

杉戸洋による展覧会が「cut and restrain」4月16日まで小山登美夫ギャラリーで開催し...

建築レクチュアシリーズ217 平田晃久(大阪・4/5)

大阪を拠点に活動を行う2人の建築家、芦澤竜一氏と平沼孝啓氏が1組のゲスト建築家をお呼びして、年に7...

山岸剛×光嶋裕介「なぜ山岸は光嶋に対話を頼むのか? なぜ光嶋は山岸に撮影を頼むのか? 建築をめぐる写真とことば」『Tohoku Lost, Left, Found 山岸剛写真集』刊行記念(世田谷区・3/29)

東日本大震災から8年。3.11をきっかけに東北の大地を8年にわたり撮り続けた『Tohoku Los...

シンポジウム「建築の公共性──誰のためにつくるのか」(港区・3/28)

その建築をだれのためにつくるのか。 発注者のためです。そして同時にそれを使う人のためです。発注者が...

建築写真家・山岸剛作品展示「Tohoku Lost, Left, Found」(中央区・2/26-3/31)

写真家・山岸剛氏による『Tohoku Lost, Left, Found 山岸剛写真集』(LIXI...

鏡と天秤─ミクスト・マテリアル・インスタレーション─(中央区・3/12-5/11)

私たちは非日常(ハレ)と日常(ケ)の境界が曖昧な社会におり、個々が非日常(ハレ)と日常(ケ)のバラ...

- Green, Green and Tropical - 木質時代の東南アジア建築展(品川区・2/6-5/6)

建築倉庫ミュージアムでは、2月6日より「- Green, Green and Tropical -...

AA visiting school workshop at 竹中大工道具館(兵庫県ほか・3/13-24)

イギリスの建築の名門AAスクールが世界中の大学や企業と共に世界各地で行うワークショップ「A...
建築インフォメーション
Twitter Feed
ページTOPヘ戻る