PHOTO ARCHIVES

134 アントワープ、ブリュージュ、ルーヴァン、リエージュ

134 アントワープ、ブリュージュ、ルーヴァン、リエージュ

ベルギーのブリュッセルに続き、周辺都市の紹介である。今回は貿易港として栄えたアントワープ、水の都ブリュージュ、大学都市としてのルーヴァンとルーヴァン・ラ・ヌーヴ、そしてサンチャゴ・カラトラヴァ設計によるリエージュのギユマン駅を紹介する。
一国の内に複数の母語を持つベルギーでは隣国からの文化的影響を強く感じる。特にアントワープではオランダの多くの都市同様、港町として栄えたことも手伝ってか、建築も文化もオランダの影響を強く受けており、街を歩いていてもオランダに来てしまったかと錯覚するほどだ。フランス語を公用語としているブリュッセルとはまるで違う国のように感じる。アントワープに限らずベルギーの各都市は、それぞれが持つ文化的背景が異なり、少し足を伸ばすだけで違う国に来ているような体験ができる。
それでもやはり各都市の中心部、市庁舎や中央広場のあるあたりのギルドハウスなどには、共通する美学が感じられ、またその美学は各都市の町並みにも、形を変えながらも取り込まれている。一見するとまるで違うデザインであっても、外壁の色使いや細かいディテールの装飾などで、同じ国の住宅であることを発見するのだ。
残念ながら今回は、古く良質な建築も多く残すナミュールやゲントまで足を伸ばすことはできなかったが、都市毎に異なる建築・文化の変化を感じていただけたらと思う。大国に挟まれ、ヨーロッパの心臓とも言われるベルギー。その文化を知ることは、そのままヨーロッパ全体を知ることになると信じて。



[撮影者:川崎亮(東北大学大学院)]

→ 「公開の原則と著作権について」
このエントリーをはてなブックマークに追加

前の記事:135 オランダ[3]
次の記事:133 ブリュッセル
Photo Archives|五十嵐太郎

INFORMATIONRSS

対談「磯崎新×浅田彰」「インポッシブル・アーキテクチャー」展(大阪府・2/15)

国立国際美術館で開催中の展覧会「インポッシブル・アーキテクチャー──建築家たちの夢」の関連企画とし...

座談会「彫刻という幸いについて」(府中市・2/23)

府中市美術館で開催中の展覧会「青木野枝 霧と鉄と山と」(3月1日まで)の関連企画として、座談会「彫...

展覧会「超看板 SIGNS & BEYOND Vol.2」(渋谷区・1/10-19)

「超看板」は、建築家、デザイナー、アーティストなど、異なる分野で活動するコラボレーターと協働し、既...

展覧会「アイノとアルヴァ 二人のアアルト 建築・デザイン・生活革命」(江東区・12/20-2/27)

世界的建築家のアルヴァ・アアルトとその妻、アイノ・アアルトが1920年から1930年にかけて追及し...

「いま」を考えるトークシリーズVol.9「観光と都市のモビリティそしてアート」(京都・1/11)

多様な角度から同時代の社会を知り、捉え直すためのトピックを挙げ、それにまつわるゲストを招く連続トー...

安藤忠雄早稲田大学特別講演会「夢かけて走る」(新宿区・1/21)

2020年1月21日に早稲田大学西早稲田キャンパスにて、 安藤忠雄氏の早稲田大学特別講演会「夢かけ...

展覧会 「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」(港区・1/11-3/22)

1928年、初の国立デザイン指導機関として仙台に商工省工芸指導所が設立され、1933年には来日中の...

対談 「岡﨑乾二郎──視覚のカイソウ」展 斎藤環+岡﨑乾二郎(愛知県・1/13)

豊田市美術館で開催中の展覧会「岡﨑乾二郎──視覚のカイソウ」の関連企画として、本展出品作家の岡﨑乾...

「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」(千代田区・-2/2)

わたしたちのくらしにとって窓はほんとうに身近なもの。それは光や風を室内に取り入れながら、寒さや暑さ...

「磯崎新─水戸芸術館縁起─」(茨城・11/16-1/26)

建築家・磯崎新による美術館設計を振り返るシリーズの一環として、当館では水戸芸術館の設計コンセプトや...
建築インフォメーション
Twitter Feed
ページTOPヘ戻る