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122 ミネアポリス

アメリカ合衆国ミネソタ州最大の都市、ミネアポリスは知名度こそ高くはないが、アメリカで「もっとも洗練された都市」「もっとも安全な都市」などのランキングで上位に入る、豊かな都市である。
2010年夏に大学のワークショップでミネアポリスを訪れた。現地の学生と共に、パブリックスペースをRe-defineするという課題であったため、建築だけでなく都市デザインに注目して都市を見て回った。
19世紀末より製粉の町として栄えたミネアポリスは、2000年代始めから再開発が行なわれ、工場などの産業遺産を活かした美術館や世界的に有名な建築家が設計した文化施設などが建てられた。これにより、古くからの遺産と現代的な建築が共存する、文化的な景観が完成した。
一方で、都市計画として、ダウンタウンの「スカイウェイ」というシステムが有名である。このシステムでダウンタウンにあるビルの2階がほぼすべて回廊でつながれており、寒い冬も外に出ずに街中を移動することができるのだ。
また、ミシシッピ川が流れ、22個の湖、多くの公園が存在するなど自然が豊かである。川沿いからダウンタウンを囲うように湖までを繋げ、環状に公園を配した「パークシステム」は、都会的性格と田園的性格をあわせ持つミネアポリスを活かした画期的なシステムだ。市民は休日を好きな公園で思い思いに過ごすことができる。コンパクトなミネアポリスを巡る際には、レンタサイクル「ナイスライド」の利用がお勧めである。
パークシステムを東西に繋ぐ自転車道「ミッドタウン・グリーンウェイ」も、バイクセンターの建設やパーソナル・ラピッド・トランジットの計画など、パブリックスペースとして進化していくことが予想される。
建築/都市デザイン共に優れ、今後も一層成熟していくミネアポリスに、縮小社会の日本の都市が学ぶことは多いのではないだろうか。



[撮影者:片田江由佳(東京理科大学 理工学研究科 建築学専攻 修士)]

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