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113 図書館[3]

アメリカ図書館史で重要な街は複数ある、ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンD.C.、シカゴにピッツバーグも入る。そのピッツを2008年11月に訪ね、公共図書館の起源である《アレゲニー図書館》を訪ねた。これはいわゆる《カーネギー図書館》(鉄鋼王アンドリュー・カーネギーが生涯をかけて世界中に2,500館強を寄贈した公共図書館)の第三号館で、当初はカーネギーの地元に建てられたが、数年前に火災で閉鎖され、現在は劇場となっている。玄関前に、カーネギーが子どもの頃働きながら通ったアンダーソン大佐の図書館にちなんで、大佐と少年の銅像が立っている。若き鉄鋼王は大佐の私設図書館で読書と勉強で、自立し、図書館の重要さを体得、のちに慈善事業家として図書館を生涯寄付し続けた。ピッツが図書館史上重要な所以である。この街の図書館は大なり小なりカーネギーにゆかりのある大学に附属するものでその図書館を訪ねた。ピッツバーグ大学は図書館情報学教育研究の拠点のひとつでもある。
次に《イエール大学図書館》を3館。《バス図書館》はクロスキャンパス・ライブラリーという名で有名な学部生用地下図書館を全面改修し、いま流行のラーニング・コモンズを兼ねる。子どもからお年寄りまで誰でも24時間利用できる。《英国芸術イエール・センター》には稀覯本・版画・素描図書館と参考図書館の2室が置かれている。カーンの内装指示が徹底し、冷暖房通気孔など特注品ばかりで構成されている。それらは微に入り細に入り大変な仕事がなされている。
最後に紹介するのは、マンハッタンの南北を代表する大学、コロンビア大学とニューヨーク大学の研究図書館本館、通称バトラーとボブストである。



[撮影者:松林正己(中部大学附属三浦記念図書館)]

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