PHOTO ARCHIVES

112 エジプト+ドバイ

25年の人生経験で時代観や建物の規模において自分なりの判断基準を築き上げてきた。目にした最古の建築は法隆寺の五重塔の670年、もっとも高いビルは横浜ランドマークタワーの296mといった具合に。だが、その基準はわずか9日間のエジプト・ドバイ旅行で桁違いに更新されたのである。目にしたものはB.C.2650年頃に完成した階段ピラミッド、818mと世界一の高さを誇る超高層ビル、ブルジュ・ドバイ。その差は約3320年と522m。大幅に記録は更新され判断基準は世界水準に到達した。

到着した場所は日本から約9,600km離れた場所にあるアフリカ北東部の国、エジプト。首都カイロを拠点に、ギザ、ルクソール、アレキサンドリアの都市を巡り、約5000年の歴史の痕跡を5日間で見学。目も開けられないほどの強い日差しと青々した大空を背に、ピラミッドを代表とする数々の遺跡には純粋に感動を覚えた。また、街に出るとガラベーヤという民族衣装を着た人々を目にし、アラビア語を耳にし、エジプトポンドを手にし、エジプト料理に舌をうつ、そんな独自の文化に触れ、リアルな日常生活を体験したことでほかにはないオンリーワンだという印象を抱いた。

一方、ドバイの歴史は約180年と浅く、石油収入の恩恵を最大限に活用し、急速な開発を進めている。街のあちこちでは噂通りの建築ラッシュ。7つ星ホテルのブルジュ・アル・アラブ、世界最大の人工島パーム・アイランド、世界最大級のショッピングモール、ドバイ・モールなどはアトラクションのようである。この豪華なアトラクションを目当てに多くの観光客が入園者となり集結する。皆、パスポートという名の入場チケットを片手に、おとぎ話かのようなガイドの説明に耳を傾ける。まさにテーマパークに訪れた感覚。しかし、これこそドバイがつくり出す世界感なのである。世界一を目指し成長し続けるその勢いは、まぎれもなくナンバーワンだという印象を抱いた。

これらの写真は2009年3月中旬に訪れたエジプト、ドバイで撮影したものである。



[撮影者:石川亮(国士舘大学大学院研究生)]

→ 「公開の原則と著作権について」
このエントリーをはてなブックマークに追加

前の記事:113 図書館[3]
次の記事:111 サンフランシスコ
Photo Archives|五十嵐太郎

INFORMATIONRSS

建築情報学会キックオフ準備会議第6回(江東区・2/3)

「建築情報学」は、旧来の建築学の学問的カテゴリに捉われることなく、建築内外の知見を架橋することが...

戦後空間シンポジウム02「技術・政策・産業化─1960年代住宅の現実と可能性─」(港区・1/14)

日本建築学会が主催する戦後空間シンポジウムの第2回が、1月14日に開催されます。第1回(戦後空間シン...

METACITY(千葉県・1/18-19)

「METACITY」は、思考実験とプロトタイピングを通して「ありえる都市」の形を探求するリサーチプ...

AA visiting school workshop at 竹中大工道具館(兵庫県ほか・3/13-24)

イギリスの建築の名門AAスクールが世界中の大学や企業と共に世界各地で行うワークショップ「A...

第1回復興 シンポジウム「復興と地域社会圏」(福島県・1/26)

福島県では震災後7年が経過し避難区域の解除に伴い避難者・帰還者の復興がより具体的な形ではじまりつつ...

日本建築学会 西洋建築史小委員会 西洋建築史の諸問題ラウンドテーブル第2回(港区・1/12)

日本建築学会 西洋建築史小委員会では、2018年秋に「西洋建築史の諸問題ワーキンググループ」を設置...

鉄道芸術祭vol.8「超・都市計画 〜そうなろうとするCITY〜」(大阪府・11/10-1/27)

鉄道芸術祭vol.8では、アートエリアB1開館/中之島線開業10周年を記念して、沿線開発という「都...
建築インフォメーション
Twitter Feed
ページTOPヘ戻る