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111 サンフランシスコ

アメリカ人が住みたい国内の都市でつねに一番を競うサンフランシスコ。1848年のゴールドラッシュをきっかけにサンフランシスコはアメリカ西海岸を代表する大都市へと急成長した。比較的短いアメリカ西海岸の歴史の中では都市形態と密度からそれなりに歴史を感じとれる珍しい都市である。アメリカ東海岸から来たヨーロッパの移民文化をベースに南から隣国メキシコのヒスパニック文化、太平洋を渡って中国、日本を始めとするアジア文化がサンフランシスコの随所に根付いている。

また急な坂が多いことで有名なサンフランシスコは多彩な角度から都市の全体像を眺めることができる。横へ横へと広がるアメリカの都市形態のなかでその坂のおかげでファサードが縦に並んでいる姿を見ることができるこの都市は珍しい。そんな急勾配の坂は生活するうえではさぞかし不便だが、実際サンフランシスコ市民はこれをこの街の観光名所として謳っているのだ。

初のガラスカーテンウォール建築や可愛らしいビクトリアン様式の住宅に始まり、フランク・ロイド・ライトのブティック、マリオ・ボッタの近代美術館などの近代建築に加え、ヘルツォーク&ド・ムーロンによるデ・ヤング美術館、モーフォシスによるサンフランシスコ連邦ビルとレンゾ・ピアノによる博物館(残念ながらこの2つは当時まだ建設中だったので見学できず)などの現代建築を見ることができるとても贅沢な街でもある。

あと最後に加えてオススメしたいのが野球場である。サンフランシスコにある球場は近年の球場デザインの傾向が見受けることができることで知られている。「メジャーリーグの球場とはこういうものだ」という独特の雰囲気を肌で実感してもらいたい。2006年9月末に2泊3日、会社の研修旅行で行ってきたサンフランシスコは都市と建築の4次元教科書であった。



[撮影者:吉川彰布(東北大学大学院)]

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