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103 アメリカ西海岸南部(ロサンジェルス、サンディエゴ、フェニックス)[1]
10日間の滞在期間中一度も雨は降らなかった。高い気温と強い日差しにもかかわらず、どれだけ水分を補給しても汗はでない。ロスの建築は、乾燥と日射というアドバンテージを享受する。水平ラインが強調された住宅は、広い敷地の中で道路に正対して配置される。日本のような南面信仰はなく、あまり陽のあたらない場所にリビングを配置している。雨の回りこみを気にしなくて良いせいだろう、木にラッカーを塗っただけで庇としているような建築も許されてしまう。設計者としてはある種のうらやましさを感じる。
ロスでもっとも印象に残ったのは「なにもない」《ノイトラ自邸》である。ただただ適切なスケールと視線の抜けによって心地良い居場所を形成する試み。これは写真では伝わらないもの。
今日では各サイトに住所を含む充分な情報が提供され、各施設ではガイド付ツアーが催されている。事前予約のうえ、ナビ付レンタカーで効率的に廻ることをお勧めする。
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pic フランク・O・ゲーリー《カリフォルニア航空宇宙博物館》
pic フランク・O・ゲーリー《ウォルト・ディズニー・コンサートホール》
pic クレイグ・エルウッド《アート・センター・カレッジ・オブ・デザイン》
pic チャールズ&レイ・イームズ《イームズ自邸&スタジオ》
pic ロドルフ・M・シンドラー《シンドラー自邸&スタジオ》
pic ノイトラ・プレイス(シルバーレーク周辺のノイトラ物件密集地帯)
pic ブルース・ガフ&バートプリンス《シンエン・カン・パビリオン》
pic ハーディ・ホルツマン・ファイファー・アソシエイツ《ロサンジェルス郡立美術館》
pic ピーエル・コーニッグ《ケーススタディハウス No21》
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Photo Archives|五十嵐太郎