202003

[最終号]建築・都市、そして言論・批評の未来


現在、建築・都市、そして人文学のさまざまな分野で社会や歴史、人間を規定してきた規範や価値観が再び問い直され、また同時に、情報環境の刷新にともなって、メディアのあり方、議論の方法も変化しています。

今号では、これまで「10+1 website」で議論を導き、多様に展開していただいた方々による3本の対話をお届けします。建築、都市、街、社会、メディア、アート、思想など、自身が関わり主導する研究や実践の前線について、その前線でこそ展望できる現在の課題や未来のためのビジョンを伺いました。

1994年に創刊された季刊誌『10+1』、および2000年に開設された「10+1 website」は、建築・都市を考えるための学際性を尊ぶ媒体として、著者、話者、読者とともに新たな問題系への取り組みをめざしてきましたが、ここに成果を残し、この3月号をもって更新を終了いたします。

今号で対話をいただいた6名の方々には、「10+1 website」の果たした役割と、これからさまざまな場所で起動するであろう言論・批評メディアの可能性についてもご意見を交わしていただきました。

最終号のこれらの記事が、これからも多様な議論を続ける私たちの礎となることを願います。

20年にわたるご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。

独立した美術・批評の場を創出するために

五十嵐太郎(東北大学教授、建築史、建築批評)+鷲田めるろ(キュレーター)

いまこそ「トランスディシプリナリティ」の実践としてのメディアを
──経験知、生活知の統合をめざして

南後由和(明治大学情報コミュニケーション学部専任講師、社会学、都市・建築論)+貝島桃代(筑波大学准教授、建築家、アトリエ・ワン)

リサーチとデザイン
──ネットワークの海で建築(家)の主体性と政治性を問う

青井哲人(建築史・建築論、明治大学教授)+連勇太朗(建築家、モクチン企画代表理事、@カマタ共同代表)

PICK UP:

建築の概念の拡張

石上純也(建築家)+田根剛(建築家)


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