201707

設計競技の変遷、建築プレゼンテーションの変容

まだ見ぬ建築を世界へ伝え、実現へと結びつけるうえで欠かすことのできない「建築設計競技」。若手建築家が大きな仕事を掴むべく先進的なアイデアを発表する機会である一方、経済・社会的な影響を受けて実現しなかった設計案からも、当時の社会状況を推し量ることができます。 2010年代の国内の設計競技の傾向は、コンペからプロポーザルへの移行、デザインビルドの台頭など、制度面およびプレゼンテーション技法面で、大きく変化してきたと言われます。特集では、設計者、都市計画学者、研究者、それぞれの立場から近年の設計競技を紐解いていただきました。

八戸市新美術館のプロポーザル──相互に学び合う「ラーニング」構想

西澤徹夫(建築家、西澤徹夫建築事務所主宰)+浅子佳英(建築家、タカバンスタジオ主宰)

「建築」の実現に向けて──建築の価値を発現させるていねいな発注

小野田泰明(建築計画学、東北大学大学院教授)

プレゼンテーションの力学──「固有名を冠する建築」をめぐって

菊地尊也(東北大学大学院博士後期課程、建築表現論)

PICK UP:

内戦で失われた建築資料を掘り起こす──展覧会「新クメール建築と日本」

岩元真明(九州大学助教)


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