201706

時間のなかの建築、時間がつくる建築

モダニズム建築の保存や改修、遺産認定などの事例が増加するなか、評価の正統性や再利用のための方法論が模索されています。例えば、レム・コールハースは開発と保存が同時に進行する状況を「クロノカオス」と名づけ、「『保存したもの』を生きた状態に保ち、進化もさせられるか、といった戦略的思考」の重要性を語ります(『S,M,L,XL+』)。歴史的建築物の遺産化と、アノニマスな建築物のリノベーションが同時に進行する現在、建築家や歴史家はどのような展開に可能性を見出すでしょうか。

建築時間論──
近代の500年、マテリアルの5億年

加藤耕一(建築史家)+長谷川豪(建築家)

時が建築を成す

岡部明子(環境デザイン、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)

点・線・高次の構造、それでも実在としての歴史

豊田啓介(建築家、noiz主宰)


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