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特集:200912 ゼロ年代の都市・建築・言葉 アンケート<

平昌子

石上純也《table》2005「キリンアートプロジェクト」出品作品

建築と美術は一緒になる必要性はないのですが、この作品を見たとき境界線などという言葉が安易なように思えたのを覚えています。
機能があるうえで、芸術性も備わっているものをつくられる建築家は昔からいらっしゃいますが、ゼロ年代的建築と美術をつなぐ突破口的な瞬間を共有した感じがしました。

courtesy of gallery koyanagi

山川冬樹《The Voice Over》2009「ヨコハマ国際映像祭2009」展示作品

これは建築作品ではなく映像インスタレーションです。聴覚、触角、視覚をとおし、また時間を超えて「空間」を体現させる作品でした。
建築もここ数年で表層的視覚の問題から、もっと動的な映像のような体験できる作品をつくる人が出てきているので紹介しておきたいと思いました。

©FUYUKI YAMAKAWA
Installation view:ヨコハマ国際映像祭2009 photo:KEIZO KIOKU

ここ数年、特に国内のアート業界は「建築」というジャンルに注目していらっしゃる方が増えています。美術館での建築展が続いていますし、ギャラリーが建築家の仕事に注目しています。これは建築家の仕事の仕方が変わってきて、枠にとらわれず自由にアウトプットしている世代がでてきているのかなーなどと個人的には感じております。
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