パリ、近代から現代へ
IGARASHI Taro Photo Archives 48


R・ロペス《ル・フロン・ド・セーヌ》
Raymond Lopez, Le Front de Seine, 1977
Quai de Grenelle, Paris 15e, France
《CAF》の竣工から半年後、レイモン・ロペスはパリ15区セーヌ河岸に広がる25ヘクタールの地区の再開発を、アンリ・ポティエと協働し、またミシェル・オレイとミシェル・プルーの協力を得て開始する。基本原理は垂直的ゾーニングであり、交通、労働、居住が垂直的に分離されており、アテネ憲章の原理も参照された。高さ6メートルの人工地盤がつくられ、その上の二層がオフィスに、それ以上が居住空間に当てられた。オフィスの高さが、既存のパリの街並みの高さに揃えられ、居住塔の高さはすべて100メートルとされた。ロペスの死後、ミシェル・プルーに引き継がれて完成する。

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